なぜ交通事故者が多いのか?
 
  三重県は、交通死者が多いといわれますが、なぜでしょうか? 今回、私の考えをお話したいと思います。
三重県の交通情勢
  三重県の交通死者は、平成9年以降、6年連続して、200人を超えましたが、平成15年にやっと200人を切り、平成18年には、167人にまで減少しました。一方、人身事故、負傷者数は、増加しており、平成18年中の1年間で、1万3千123件の人身事故が発生し、1万7千610人が負傷しています。
全国における三重県の位置(平成18年中)
  三重県の人口は、約187万人。全国47都道府県中22位。
  しかし、交通死者総数では、全国ワースト13位。また、人口10万人当たりの死者数を見ますと、8・94人となり、全国ワースト2位になります。全国平均は4・97人。三重県は、人口10万人当たりで交通死者が4人多いことになります。
原因は何か
  三重県の運転免許保有率は、65・8%で全国平均より、3・7ポイント高く、全国ベスト13位。自動車保有率は、77・6lで全国平均より、15・5ポイント高く、ベスト10位。
  これらが一因かと思いましたが、人身事故を見てみますと、総件数は全国ワースト21位。人口10万人当たりでもワースト21位になります。すなわち、三重県は、運転免許、自動車の多い割には、人身事故は少なく、死亡事故、死者が多いのです。
  三重県の死亡事故の特徴を振り返ってみると、「酒、シートベルト、スピード(頭文字をとって「3S」)」がキーワードになると思います。
  平成18年中、飲酒運転による死亡事故は、24件発生し、27人が死亡しています。(原付以上第一当事者の事故137件)飲酒運転による死亡事故は、17・5lを占め、全国平均より、6・7ポイント高いのです。
  四輪乗車中の死者71人中、シートベルト着用者は31人。着用率は、43・7lで全国平均より5・0ポイント低いのです。非着用者40人中、26人(65l)は着用していれば生命が助かったと推定されます。
  最高速度違反を原因とする死亡事故は、 14件発生し、17人が死亡しています。
  三重県の死亡事故においては、「飲酒運転、シートベルト非着用、スピード違反」が基本的に多いのです。交通事故・違反は一般に「過失犯」が多いのですが、これら3Sは、過失ではなく、全て「故意犯」であると言えます。三重県の交通安全意識は、まだまだ低いと痛感させられます。
交通死亡事故を防止するためには
  交通事故、特に死亡事故を防止するためのキーワードは、次の三つです。
1. 飲酒運転の根絶
2. シートベルト着用の徹底
3. 安全速度の遵守
  飲酒運転、シートベルト非着用、スピード違反がなぜ死亡事故につながるのか等については、次の機会にお話をしたいと思います。