| 『にんじゃ つばめ丸』 | ||
「とある めだたぬ ちいさなまちの とりわけ めだたぬ いっけんや。」 調子のよい言葉のリズムではじまる。そこに住むのは忍者の家族。主人公はつばめ丸。弟はからす丸とこかも丸。もちろん父も母も忍者である。 忍者の修行は夜にはじまる。手裏剣、忍び足、空飛ぶ術、なんでもやってのける。なかでも全員のかくれんぼはおかしい。 さて、ある満月の夜、忍者姿の五人家族、弁当持ってかけ走りで出発。着いたところは、富士山の火口。その夜は秘密の忍者大運動会なのだ。 つばめ丸、障害物競走の前にとなえるのは、“しのびのじゅもん”「臨(りん)・兵(ぴょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陣(じん)・列(れつ)・在(ざい)・前(ぜん)……」。迫力満点の立体感あふれる絵は、子どもたちに大ウケだろう。いや、大人も、子どもたちに読んでるうちに、つい力が入って、「とあーっ!」「おりゃーっ!」ってことになるにちがいない。 これ一冊で、また忍者のかっこうした、忍者になりきった子どもたちが増えるだろうなぁ。 |