『きんようびはいつも』
 
『きんようびはいつも』
ほるぷ出版 1470円
ダン・ヤッカリーノ 作
青山 南 訳
  金よう日、それはボクとパパのとくべつな日。いつもよりはやい時間に家を出る。寒い日でも、雪の日でも、雨の日でも。街の中のお店が少しずつオープンしていく。ビルも少しずつ出来ていく。みんなが急いでいても、ボクとパパは急がない。いつもの店に入って朝食を注文する。たくさんの人にあいさつする。犬に何匹出会うかかぞえる。
  そんなふうにボクとパパの金よう日ははじまる。いそがしい毎日だけど、ゆったりした親子の時間を楽しむための、パパのアイディアの小さな行事。
  この街は、ニューヨークだろうか? いやどこの街だっていいのだけど、わざわざ休日に、自然を楽しむために子どもと山や川に行く必要はないのだ。ほんの小さなアイディアと実行力さえあれば、子どもとおしゃべりする時間が都会のまん中でもすごせるのだ。という見本のような一冊である。
  「そうか!朝食という手があったか」と思わずポンと手を打ちたくなる絵本だ。
  街ん中に住んでるお父さん、さっそくやってみませんか? ああ、街ん中に住んでる人がうらやましいなぁ… などとボヤかず、お父さんの独自のアイディアで週に一度は早起きしてゆとりの朝をどうぞ。