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Home > バックナンバー > 2008.5.10 5面
 
 
【5面】
 
YOUグループ・RAKU共同企画
2008年ピンクリボンサポート
 

すべての女性に検診促す 
エイボン・プロダクツ 榎本鈴代さん

 桑名市福島新町、榎本鈴代さん(58)は、ピンクリボン活動に積極的に取り組むエイボン・プロダクツの勤続28年のベテラン社員。販売員らに、顧客に乳がん検診を呼びかけるよう、指導している。
 「誕生日に乳がん検診を含めた健康診断を受けることが当たり前なんです」。エイボンでは費用の補助もあり、本社勤務の女性社員は全員が検診を受けている。榎本さんのように地方の社員を含めても、昨年の受診率は45%に達する。
  榎本さんは40歳の時に子宮けいがん、3年前には皮膚がんを患い、2度の入院と手術を経験した。「がんの怖さと検診の大切さ」を多くの人に知ってもらおうと、活動に熱心になった。「お客さまには必ず『検診を受けましたか』と声をかけてもらいます」
  会社が開くピンクリボン活動のイベントに参加するだけでなく、自発的な活動もしてきた。2005年に津市で、翌年には四日市市で、同僚8人と街頭に立ち、寄付金付きの「乳がんさよなら口紅」を売ったり、商品のサンプルを配ったりしながら、乳がん検診を呼びかけるキャンペーンをした。
  それが会社に認められて、2002年から毎年、ピンクリボン活動の優秀な社員として表彰を受けている。
  「これからも多くの方に声が届く場でイベントを開き、全ての女性が乳がん検診を受けるようにするのが、私の使命だと思っています」
  エイボンは1993年以来、50か国以上で乳がんの早期発見の啓発イベントを催している。日本では2002年から「ピンクリボンウォーク」を開き、寄付金付きの商品やピンクリボンをモチーフにしたオリジナルグッズを販売して資金を集めた。今年度も5月のつくば市を皮切りに開く「ピンクリボンコネクションツアー」をはじめ、さまざまなイベントを予定している。
  こうして集めた資金は2007年度だけで約1千万円、6年間の累計は2億円を超えた。「エイボンピンクリボンサポート」として、マンモグラフィ車設置の助成、乳がん検診に携わる女性医師や技師の育成などに役立てられている。
  県内では昨年度、「NPO法人三重乳がん検診ネットワーク」が、県内の登録医療機関で受診すると個人データがID番号で管理されるという、全国初の取り組みに対して150万円の助成を受けている。


▲検診バスの中で設備を説明する難波さん=津市北河路町で

検診バス巡回中 医療法人ブレストピア
  働く女性の健康を守ろうと、乳がん検診を推進する企業や自治体が増え始める中、検診バスを利用する検診システムが注目されている。宮崎市の医療法人ブレストピアは、全国各地を検診バスで巡回。三重県内の事業所にも出向き受診率向上を図っている。
  同病院は全国の企業から依頼を受け、マンモグラフィ(乳房X線撮影)とエコー(超音波)の装置を搭載した検診バスで指定の場所へ向かう。三重県では、毎年NTN(本社・大阪市)などの企業の女性従業員約250人を検診。バス内にはセルフチェックについてのビデオや埋め込まれたしこりを探す触診モデルもあり、乳がんの早期発見の啓発にも力を入れている。
  同病院の地域医療部部長の難波滋子さん(61)は「検診では毎年0.3〜0.4%の方が乳がんを発見し、その約8割が超早期で完治している。定期的な検診が何より大切」と説明する。
  ただ、企業が検診の機会を設けても、積極的に受診しない人がいるというのも事実。難波さんは、検診システムの確立と同時に啓発活動の重要性を強調する。「企業がいかに社員を大切に考えるかが鍵」と話す。
  同病院の検診を利用している桑名市東方のNTN桑名製作所では、女性従業員の乳がん検診受診率が80%を超えるようになったという。
  同製作所安全環境管理課健康管理室看護師の芦田尚子さん(47)は「検診バスが会社に来て、就業時間内に検診を受けられることが受診率アップにつながったのでは」と推測する。
  セルフチェックの方法を熟知して定期的に行っている従業員も増えたという同製作所。芦田さんは「今後も乳がん検診を受けるのが当たり前、という環境にしていきたい」と話していた。


YOUグループが寄付 乳がん検診ネットワークへ
  乳がん検診に役立ててもらおうと、YOUグループはこのほど、広告スポンサーなどの協力を得て集めた10 万円を「三重乳がん検診ネットワーク」に寄付した。
  グループ紙で展開するピンクリボンサポート特集の一環。今年1月から協賛スポンサーの広告掲載料金から2千円を募金にあて、3月末までに5万円を集めた。さらにグループ会社などからの募金と合わせ10万円とした。
  寄付金はさる4月14日、津市江戸橋の三重大学附属病院内で、グループの則近優一代表から同ネットワークの竹田寛代表に手渡された。
  竹田代表は「いただいたお金は、登録カードやパンフレットの作成に使いたい」と話し、「県内のマンモグラフィ検診の普及と質の向上を目指していくので、今後も支援をお願いしたい」と呼びかけていた。

読者からのお便り
◆マンモグラフィを使って検診を受けることは、自分自身を大切にすることなんですね。以前、マンモグラフィの検診を受けた時、乳腺炎もあってとても痛い思いをしましたが、今回の記事を読み、もう一度きちんと受けてみようと思いました。(四日市市・清水由香)

◆最近いろいろな所で乳がんの話が出ますが、「自分は大丈夫」という気持ちがありました。検診は面倒だし、どこでどうするのかわからなかったのが正直なところ。乳がんの特集を読んで、これを機に、春の検診に行くことにしました。一人ひとりが意識を高めることが大切だと感じました。 (四日市市・A.I.)

◆私も昨年切除手術を受け、抗がん剤の投与を受けています。色々なサークルがあることを知り勇気づけられました。今苦しんでいますが、元気になられた方のご活躍を見て頑張ろうと思いました。1人じゃないんだ、仲間の方もいる、と信じて。(松阪市・池田由美)

◆ピンクリボンは絶対いい特集ですね。私も5年前位から検査を受けています。ほんとにたくさんの方、受けて下さい。乳がんの方が回りに多くいらっしゃるので。(名張市・N.S.)

現在
3万7116(2008年4月30日現在)
ネットワークに登録できる医療機関は下記ホームページ参照。
問い合わせは、三重乳がん検診ネットワーク
http://mie-mmgnet.jp/ TEL059・231・5029
E-mail:mmg@clin.medic.mie-u.ac.jp
※三重乳がん検診ネットワークは専門医と放射線技師によるマンモグラフィ検診をしている病院の集合体。検診後に登録すると、個人の検診ファイルが作成され、今後の検診に役立てられる。

 
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