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※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。
Home > バックナンバー > 2008.4.12 6面
 
 
【6面】
 
YOUグループ・RAKU共同企画
2008年ピンクリボンサポート
 

乳がん患者の会 「あけぼの会」小野節子さん
母の日に検診呼びかけ

 「今元気でいられることに感謝し、そのお返しがしたい」と語るのは、伊勢市中之町の小野節子さん(58)。乳がん体験者である小野さんは、乳がん患者の会「あけぼの会」三重支部長として、5月11日(日)正午から津駅前で開く「第24回母の日キャンペーン」に向け、準備に追われている。
  1992年の夏、小野さんは汗をぬぐおうと胸に触れたとき、しこりに気づいた。翌日市内の総合病院で受診すると、直ちに手術を要する乳がんとの診断。4人の息子を持つ小野さんは当時42歳。末息子の通夫さん(23)はまだ小学校2年生だった。小野さんは「末っ子がせめて20歳になるまでは、元気でいたい」と強く思ったという。診察の1週間後に手術。放射線治療など80日に及ぶ入院生活。無事退院した時に出会ったのが「あけぼの会」だった。
  「乳がんで亡くなる人を一人でも減らすことに生涯をかけたい」という「あけぼの会」のワット隆子会長の信念に共鳴し、小野さんは、啓発活動として同会全国の支部が一斉に行っている「母の日キャンペーン」に93年から参加。小学校3年生になった通夫さんと一緒に、道行く人に乳がんの早期発見を呼びかけた。
  小野さんは「街頭に立つ息子には、男の子としての気恥ずかしさもあったはず。でも『お母さん、乳がんで死なないで!』と叫びたい気持ちが息子を動かしたのだろう」と、当時を振り返る。小学校を卒業するまで、キャンペーンへの参加を続けた通夫さんは、現在もパソコン操作などで活動の手助けをしているという。

▲昨年の「母の日キャンペーン」=伊勢おはらい町で

「3年前から小学生の女の子がキャンペーンに参加してくれていて、頼もしい」と小野さん。今年もその女児は、患者である母のため、また母親である女性たちのために乳がんの早期発見を呼びかけるつもりだという。
今年のキャンペーンでは、啓発内容を記したティッシュとセルフチェック用手袋の配布を予定。小野さんは「検診とともにセルフチェックをすることが早期発見の鍵。乳房の通常の状態を知れば、異常を見つけやすい」と説明し「体験者だからこそ、説得力を持って伝えられると思う」と力強く語った。
問い合わせは小野さんTEL0596・25・3426まで。

ピンクリボンステッカーとエコバッグ YOUグループが作成 発売
 

  YOUグループは、乳がん検診をより多くの人に受けてもらいたいと「ピンクリボンステッカー」と「ピンクリボンエコバッグ」を作り、発売する。
  「ピンクリボンステッカー」は2種セットで200円。「ピンクリボンエコバッグ」は2種類あり、各800円。売り上げの一部を「NPO法人三重乳がん検診ネットワーク」に寄付する。
  「ステッカー」と「エコバッグ」をセットで読者5人にプレゼントする。応募は、左記「バッジプレゼント」と同方法で、「ステッカー・バッグ」係へ。
  問い合わせYOU四日市TEL059・320・2255

マンモグラフィは万能ですか?
 
竹田 寛教授
三重乳がん検診ネットワーク代表
三重大学医学部附属病院副院長

▲年齢によるマンモグラフィの違い(左:若い人の乳房、右:高齢者の乳房)
 
見え方に相違

 マンモグラフィは乳がんの診断に万能なのでしょうか? マンモグラフィさえ撮っておけば安心できるのでしょうか。残念ながらそうではないのです。
  写真をご覧下さい。左が若い人の乳房、右が高齢者の乳房です。高齢者の乳房が黒っぽく見えるのに比べ、若い人の乳房はずいぶん白く写っています。これは若い人の乳房では、乳腺が発達しているのに対し、高齢者の乳房では乳腺が減少して脂肪に置き換わっているからなのです。マンモグラフィでは、活発な乳腺は白く見えるのに対し、脂肪はグレーから黒色に写ります。そのために、このような色の違いが生じるのです。

若い人は見えにくい
  前回、乳がんはマンモグラフィで白い塊(かたまり)として写るとお話しました。
  図をご覧下さい。左が若い人の乳房、右が高齢者の乳房を図で示したものです。若い人の場合には、白い色をした乳房に白いがんの塊ができるのですから、これは見つけるのが大変です。逆に高齢者では、グレー色の乳房に白いがんができるのですから容易に見つかります。
  このようにマンモグラフィにおける乳房の見え方は年齢とともに変化します。高齢になるほど、乳房は脂肪が多くなって黒く見え、がんが見つけやすくなります。逆に若い人の場合には白くなり、がんを見つけるには条件が悪くなります。特に授乳期には乳房が大きくなり、がんを見つけるのがなお一層困難になります。授乳しているお母さんは気をつける必要があります。
  乳がんは白いため、バックが白い若い人の乳房(左)では見にくいですが、バックがグレーの高齢者乳房(右)ではコントラストが付いて見やすくなります。

エコー検査も
  このような場合に役立つのがエコー検査です。エコー検査では、乳腺の発達した若い人の乳房でも容易に腫瘤(しゅりゅう)を見つけることができます。現在行われている検診の多くは、50歳以上ではマンモグラフィ単独による検診、40歳代でエコーとマンモグラフィの併用、30歳代ではエコー単独による検診というように、年齢が若いほどエコーによる検診の比重が高くなっているのはそのためなのです。
  ただし、エコーの欠点は撮影する人の技量に影響されること。すなわち、上手な人が撮ればがんは高率に見つかりますが、そうでない場合には見逃されることも多くなるのです。何事にも長所と短所があり上手く使い分けること、これが大切です。

 ※写真は、日本医事新報社刊「マンモグラフィによる乳がん検診の手引き─精度管理マニュアル─第3版─」より引用しました。

 
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