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乳がん患者の会 「あけぼの会」小野節子さん
母の日に検診呼びかけ
「今元気でいられることに感謝し、そのお返しがしたい」と語るのは、伊勢市中之町の小野節子さん(58)。乳がん体験者である小野さんは、乳がん患者の会「あけぼの会」三重支部長として、5月11日(日)正午から津駅前で開く「第24回母の日キャンペーン」に向け、準備に追われている。
1992年の夏、小野さんは汗をぬぐおうと胸に触れたとき、しこりに気づいた。翌日市内の総合病院で受診すると、直ちに手術を要する乳がんとの診断。4人の息子を持つ小野さんは当時42歳。末息子の通夫さん(23)はまだ小学校2年生だった。小野さんは「末っ子がせめて20歳になるまでは、元気でいたい」と強く思ったという。診察の1週間後に手術。放射線治療など80日に及ぶ入院生活。無事退院した時に出会ったのが「あけぼの会」だった。
「乳がんで亡くなる人を一人でも減らすことに生涯をかけたい」という「あけぼの会」のワット隆子会長の信念に共鳴し、小野さんは、啓発活動として同会全国の支部が一斉に行っている「母の日キャンペーン」に93年から参加。小学校3年生になった通夫さんと一緒に、道行く人に乳がんの早期発見を呼びかけた。
小野さんは「街頭に立つ息子には、男の子としての気恥ずかしさもあったはず。でも『お母さん、乳がんで死なないで!』と叫びたい気持ちが息子を動かしたのだろう」と、当時を振り返る。小学校を卒業するまで、キャンペーンへの参加を続けた通夫さんは、現在もパソコン操作などで活動の手助けをしているという。
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| ▲昨年の「母の日キャンペーン」=伊勢おはらい町で |
「3年前から小学生の女の子がキャンペーンに参加してくれていて、頼もしい」と小野さん。今年もその女児は、患者である母のため、また母親である女性たちのために乳がんの早期発見を呼びかけるつもりだという。
今年のキャンペーンでは、啓発内容を記したティッシュとセルフチェック用手袋の配布を予定。小野さんは「検診とともにセルフチェックをすることが早期発見の鍵。乳房の通常の状態を知れば、異常を見つけやすい」と説明し「体験者だからこそ、説得力を持って伝えられると思う」と力強く語った。
問い合わせは小野さんTEL0596・25・3426まで。
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