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四日市市桜町でプリンやシュークリームなどの洋菓子を製造する竹屋(竹尾典晃社長)は、創業57年の信用と「良いものをより安く」という経営姿勢が広く支持されている。経営部門のもう一つの柱であるフランチャイズ(加盟店運営)事業が好調で、両部門を合わせた2006年度の年商は52億円に達した。
高い生産力
同社は本社工場が唯一の生産拠点で、年間シュークリーム約1億7千万個、プリン・ゼリー約6千万個を製造している。一か所で生産する洋菓子工場では「日本一」の規模。販路は県内のショッピングセンターのほか、北海道から沖縄まで全国各地に及ぶ。
デザート部門の主力商品のシュークリームは生産当日の出荷を徹底し、原材料の鶏卵は前日産を使用する。プリン、ゼリーは、1995年に国内で最初に導入したドイツハンバ社の「無菌充填(じゅうてん)ライン」で製造する。
伊奈敏尚・デザート事業部長は「コーヒーや果物の風味を逃さない製法は他社に引けを取らない」と自負している。世界的な食品コンテスト「モンドセレクション」で2000年に特別金賞1点、金賞6点、銀賞4点を受賞したのが、その自信の裏付けになっている。
女性社員の活躍
一般消費者に近い女性社員の視点を重視して、月2回女性だけの開発会議を開く。製造、開発、品質管理、店舗の各部署の女性社員が出て、自社や他社の新商品について、味、量、デザインなどを比較し、改良点や工夫を出し合う。昨年からプリン、ゼリーのパッケージにキャラクターを採用したのは、この会議から出たアイデア。商品開発チームの長谷川理加さんは「奇をてらわない商品提案を心がけている」と話す。
原料値上げの逆風
好調な売り上げ増に反し、シュークリームの原材料の小麦の政府売り渡し価格が昨年10%引き上げられたことに加え、原油高騰による包装資材や輸送費の上昇など、コストアップ要因が続々。伊奈部長は「商品価格に転嫁はできない。コスト削減も限界。質を落とせば味に響く。現場の改善活動で乗り切りたい」と話す。
好調なFC事業
77年から県内で展開するフランチャイズ事業は好調。ケンタッキー・フライド・チキンとミスタードーナツを県内に23店舗開いており、昨年度は会社全体の売り上げの5割を占めるまでになった。原料値上げに苦しむデザート部門を支える事業として、今後も店舗拡大を続ける構えだ。 |