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【1面】
宮川流域の自然文化資料展示 度会郡大紀町に、廃校になった小学校の校舎を利用したエコミュージアムセンター「宮川流域交流館たいき」がこのほどオープンした。訪れる人々の交流や学びの場として広く活用されることが期待されている。 同施設は同町内の小学校の統合により廃校となった旧阿曽小学校の校舎を利用。小学校の雰囲気をそこなわないように壁などはほとんどそのままの状態。掲示物などを貼った画びょうの後が小学校の面影を残す。図書館、保健室、職員室が展示室や会議室として利用できるように改装された。 同館を運営するのは宮川流域の市町・県・国の関係機関で構成する宮川流域ルネッサンス協議会。同協議会は宮川流域の自然・歴史・文化などを守り育むとともに、人々の交流や学びの場を提供することを目指し活動を行っており、同館はその活動拠点として利用される。 宮川流域の概況、概観、地形等に関しては、航空写真と解説つきで展示。宮川流域の生き物など新たな魅力を発見できる。 また、県内の観光スポットのパンフレットも豊富に置かれ、県外から来た人に三重県を知ってもらうにも絶好の場。伊勢・熊野をつなぐ「熊野古道伊勢路」(現国道42号線)沿いという位置条件を活かし、伊勢や熊野を訪れる人にも広く利用してもらえる施設として期待されている。また、同施設の敷地内では昨年7月に旧校舎を利用して作られた温泉も楽しめる。 宮川は大杉谷渓谷から伊勢湾河口まで延長約90`b、流域面積920`平方bに及ぶ県下最大の河川。平成14、15年には2年連続して国土交通省一級河川水質調査で1位となった全国有数の清流。古くから神聖な川として位置づけられ、伊勢参詣、熊野詣など多くの人が行き来した。江戸時代には紀州藩による街道も充実し、広域な交流も進んだ。交通網が発達した現在も、宮川の水運によって生み出された伝統や面影が流域各所に残っている。 同館の入館は無料。開館時間は午前10時から午後4時。休館日は年末年始(12月29日から1月3日)。問い合わせは同町阿曽の同館=電話0598(86)3851=まで。宮川流域ルネッサンス協議会のホームページはhttp://www.miyarune.jp/
津市西丸之内の市立図書館は、俳人・松尾芭蕉に関する郷土資料を展示する「津の俳人と芭蕉展」を開催している。24日まで。 展示は、松尾芭蕉ゆかりの品、約10点を紹介。主に同館所蔵の稲垣文庫と橋本文庫から、『おくのほそ道』や『奥細道菅菰抄』などの注釈書、門人たちの句集などを展示している。 同展で最も興味深いのは、津市栄町の四天王寺にある「芭蕉翁文塚」に関連するもの。同碑は、芭蕉没後50年を記念し、顕彰と芭蕉を偲ぶという意味を込め、二日坊ら津の俳人が建立した。その6年後には、同碑の存在を全国に広めようと俳諧善集「文塚」を刊行した。また、75回忌には今回展示されている『後文塚』も刊行。伊勢国出身者以外にも、当時の全国の俳人から作品が寄せられ、芭蕉を顕彰する者同士の連帯感と結束を再確認する意味が含まれていた。 同館の専門員・中川豊さんは「同碑の文字は深く刻まれているのが特徴。何百年先も消えずに残り、芭蕉の功績が後世まで伝わるようにという津の人々の思いが伝わってくるように感じます」と話す。 展示時間は午前9時から午後7時まで。土曜日曜は午後5時まで。休館日は火曜、祝日、最終木曜日。 問い合わせは同館=059(229)3321=まで。