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Home > バックナンバー > 2005.11.10> 1面

 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【1面】

   
大紀町でマコモの収穫 試食会で独特の風味・食感を堪能

写真中央が皮をむいたマコモ

 
マコモの水田 小倉公守さん
マコモの試食会の様子「おいしい」の連発!
 
マコモを痛める参加者
 
ジャオパイロースー

  休耕田を活用して「マコモ」を栽培、町の活性化に取り組んでいる大紀町の小倉公守さんは先月23日、春に田植えしたマコモの収穫・試食会、マコモに関するレクチャーを同町で開催。参加者(約30人)は独特の風味・食感を持つマコモの味を堪能するなど、“マコモづくし”の一日を楽しんだ。
マコモはイネ科の多年草で沼や川に群生するヨシやガマと同じ仲間。河川改修や環境の変化で、近年はその姿を見る機会も減ってしまったが、弥生時代まではその実は人々の食糧とされ、茎や葉は蓑や筵(むしろ)など生活道具として用いられてきた。最近、マコモは食物繊維やミネラルを多く含む低カロリーの健康美容野菜として注目され、柔らかくてふくらみのある乳白色の茎の基部は、淡白な味と食感で高級食材として料亭や中華料理店などで利用されている。
  イベントの当日は、同町米ヶ谷地区に約25eの作付けを持つマコモの田んぼの一部で収穫を体験。参加者は試食分と持ち帰り分を次々と鎌で刈り取っていった。その後、会場のグリーンパーク大内山・四季の森工房へ移り、料理作りとレクチャーを実施。
  料理は、クッキングアドバイザーの(有)ゴールドシェフ・北村光弘さんを講師に迎え、「ジャオパイロースー」(マコモと豚肉の炒め物)と「マコモとキノコのマリネ」の2品を調理。「タケノコとヤマイモを掛け合わせたようなシャキシャキした歯ざわりでほんのり甘みがあります。生食もいいですが、料理の一素材として使うのがベター。炒めるとマコモの味わいが一層引き立ちます」と北村さん。参加者からも「調理しやすく炒め物には最適」、「外側のパリッ、内側のサクサクした食感が面白い」と大好評。
  また、屋外では三重県中央農業改良普及センター・農村振興担当の西嶋政和さんによる「マコモ面白話」を開催。マコモの持つ特性、食用としてのマコモ、マコモの栽培と流通など、マコモの研究・育成に携わる専門家としての意見や考えを交えながら、面白おかしく講義。参加者も熱心に聞き入っていた。「マコモ栽培で奮闘している小倉さんを見て、自分も何かできないかと思い参加しました」、「自宅でマコモを、ぜひ作ってみたくて話を聞きに来ました」など、参加者のマコモに対して興味津々で意欲的な姿が印象的だった。最後に参加者全員でマコモ料理の試食会を行い、マコモの風味・食感を上手に活かした料理に「美味しい」を連発。料理はあっという間になくなった。
  作付け面積も年々増えていくにつれ、小倉さんの熱心なマコモ栽培の活動は広がりを見せている。今年は県民局からの依頼で群馬県、福島県へマコモの指導に出向いた。現在、県内では宮川村、二見町、菰野町、鈴鹿市などでもマコモ栽培が積極的に行われているが、出荷時期が1〜2週間程度と短いため、商品として市場に出回りにくいのが難点。小倉さんのマコモも京都の食品販売会社や一部の百貨店のみに出荷しているのが現状だ。「マコモをもっと知って消費してもらうよう関係者が努力をしている最中。平成19年をめどに県内のスーパーにも出荷したい」と西嶋さん。
  マコモに関する問い合わせは、グループ「膳」代表・小倉公守さん=電話0598(72)2815、三重県中央農業改良普及センター・西嶋政和さん=電話0598(42)6707=まで。

 
香りよく出来は上々 久居市の油正 新酒「初しぼり」

  久居市本町の株式会社油正(川端治夫社長)は先月28日、今秋収穫されたばかりの新米で仕込んだ「新酒の初しぼり」を行、同社の社員や関係者らが完成を祝い新酒に舌鼓を打った。
  当日、店先には新酒の完成を知らせる「杉玉」が飾られ=写真、酒蔵では宮司による祝詞が捧げられた。
  「キヌヒカリ」と青山高原を源泉とする伏流水の井戸水で造られる同社の酒。今年の新酒は天候に恵まれ県内産のキヌヒカリの新米を使うことができたため、まさしく地のものを使った「地酒」ができた。
  今年の特徴は「香り高さ」。鼻を近づけるとやわらかい香りが漂う。初しぼりだけで味わえるガスを含むピリピリとした舌の感触が楽しめ、エグみのないまろやかな味がする。
  川端社長は初しぼりを迎えた感想を「香りが良く、できは上々で一安心した。良いスタートが切れたと思う。この酒を多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。また、杜氏の中井義雄さんは「上出来でホッとした。苦労はあるが日本酒作りは世界に誇れる発酵技術。そんな仕事に携われることをうれしいと思う。さらに上を目指していきたい」とこれから半年続く酒造りへの意気込みを話した。
  「初しぼり」シリーズ(2310円〜)は「初しぼり」「本醸造初しぼり」「荒走り」の全部で3種。県内を中心に11月1日から3月いっぱいまで発売される。
  23日には一般向けに新酒が味わえる「蔵開き」を開催する。午前11時から。
  問い合わせは同社=059(255)2007=まで。

 
 
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