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Home >バックナンバー > 2005.10.27> 4.5面

 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【4,5面】

 

天然の癒しスポット 〜赤目四十八滝〜


これも赤目五瀑のひとつ「布曳滝」。高さ15mから一の布をかけたように流れ落ちる美しい滝だ。取材日は水量が多く、むしろ豪快に流れ落ちていた。

赤目五瀑のひとつ「不動滝」。高さ15m、幅7m、滝壺の深さ10mある。赤目に入山するとまず、この滝で感動!!

  天高く馬肥ゆる秋。しかし、ドライブ特集の取材当日はあいにくの雨。沈んだ気持ちで西に車を走らせた。豪快に水音を轟かせる滝に癒され、金色に輝くすすきの高原に出会えるとは夢にも思わず・・・。
  午前9時過ぎ、赤目四十八滝に到着。三重と奈良の県境に約4kmにわたり続く赤目四十八滝は室生赤目青山国定公園のほぼ中心に位置する渓谷で、桜、新緑、紅葉と四季を通じて滝が創り出す自然のアートを楽しめる観光名所。遊歩道に沿って約3時間歩けば、大小変化に富んだ滝をすべて見て回れる。 「今日は水量が多いから、滝も見応えあるよ」と駐車場の売店のおばさん。雨なら雨でまた違う楽しみ方もあるんだと納得。まずは、「不動滝」で足を止める。勢いよく水が流れ落ちていく様子に引き込まれそう。赤目四十八滝には、この不動滝を含め「千手滝」「布曳滝」「荷担滝」「琵琶滝」と呼ばれる「赤目五瀑」といわれる名瀑があり、それぞれが個性を放っている。他にも「雨降滝」「雛壇滝」「骸骨滝」「霊蛇滝」など、多彩な滝が楽しませてくれる。 「布曳滝」に着いた。写真で見た滝と違い、増えた水量で流れが豪快。滝壺へ落ちた水が真っ白な泡沫となり、深い緑青色と混ざりながらすべるように広がっていく・・・。 雨降りの憂鬱がいつの間にか去っていた。滝の飛沫と渓谷の樹木が作り出すマイナスイオンの癒しの効果のおかげかも知れない。空も少しずつ明るくなりはじめていた。
 

名物が多すぎ! たまきやの「へこきまんじゅう」に見晴亭の「元祖くさ餅」。どれもおいしかったです。写真一番左は、笑顔がすてきな「たまきや」のおばちゃん。

   
 渓谷を出る頃は雨も止み、入山口は観光客でにぎやかに。のれんに大書された「へこきまんじゅう」の文字が気になり売店の「たまきや」へ。買って食べてみるとおいしい! 忍者を型取ったまんじゅうの中にはホクホクで柔らかい伊賀産さつまいもの餡がぎっしり。1個100円。この味はおすすめ! 赤目名物に草餅ありと聞いていたので「元祖くさ餅」の「見晴亭」へ。店先にはザルに入ったよもぎが置いてあり、横で餅を焼いている。ほおばると口の中でよもぎの香りが広がる。1個100円。晴れ晴れとした気持ちで赤目滝を後にした。
  赤目四十八滝観光案内所 名張市赤目町長坂861-1
入山料:大人300円、小人150円(日本サンショウウオセンター入館料を含む)
営業時間 4/1〜11/30 9:00〜17:00 12/1〜3/31 9:30〜16:30
tel 0595-63-3004
たまきや tel 0595-64-0141
見晴亭 tel 0595-63-2989
   
 
伊賀肉の炭焼きを堪能 〜炭焼き 三太夫〜

伊賀肉のロースを使用した炭火焼きコース「月」(6400円)。前菜5品、野菜5点(炭火焼)、季節ごはん、汁、果物が付く。風情のある屋敷の離れでいただいた伊賀肉の炭火焼き、ジューシーでとっても美味でした。

 

お店を案内してくれた森脇秀彦社長

伊賀地域には古くから独自の牛肉文化があり、1310年の「国牛十図」に大和牛として伊賀牛は紹介され、江戸時代には伊賀忍者がこの干肉を食したといわれている。
  赤目の滝でリフレッシュした後は、伊賀流忍術の祖・百地三太夫の屋敷を移築して忍者屋敷を再現した炭火焼きの「三太夫」で、その伊賀肉を味わうことに。
  赤目滝から車で165号へ出て室生村方面へ5分ほど走ると宇陀川沿いに「三太夫」が見えてくる。萱葺き屋根の古風な門前には本物のかがり火が焚かれているのが印象的。
  店主の森脇秀彦さんに店を案内していただく。さすがに古い屋敷の木材をそのまま使っているだけあり、黒光りする柱や床に目が行く。渡り廊下を通り、離れの客室「阿清水」へ。開け放たれた障子からは秋の気配がやさしく漂う。
  そんな状況とは裏腹に気持ちはすでに伊賀肉に・・・。まずは真っ赤に焼けた炭火が運ばれてきた。ほどなく伊賀肉ロースの炭火焼コースが卓に並ぶ。色といい霜降りといい、まったく持って食欲をそそる。さっそく焼いて、特製タレをつけてパクッと一口。「ウ〜ン、美味しい」とおもわず笑顔。深まる秋の風情の中、至福の時間がゆっくりと過ぎてゆく。

落ち着いた佇まいの
離れの客室

う〜ん 美味しそう

  炭火焼コースは「雪」(伊賀肉バラ・5300円)、「月」(伊賀肉ロース・6400円)、「花」(伊賀肉ヒレ・7600円)ながある。伊賀肉ヒレに地酒・天魚串・天魚の造りがついたコース「柊」(9200円)も用意。平日の昼だけのメニュー「若鳥朴葉コンロ」(1800円)、「伊賀肉バラ朴葉コンロ」(2700円)も好評。客室は本館が大広間で60人、離れが「龍口」(テーブル24人、座敷6人)、「宇陀川」(テーブル8人)、「阿清水」(座敷32人、囲炉裏部屋4人)。
 

炭火焼き 三太夫
名張市安部田字阿清水520
営業時間 11:00〜21:30(受付20:30まで)
定休日 水曜日
tel 0595-64-0055 フリーダイヤル0120-47-4129

   
 
赤目で生まれた銘酒 〜瀧自慢 酒造〜

手に持つのは瀧自慢大吟醸・古酒

 

瀧自慢純米吟醸備前雄町斗取り
(1.8リットル 3990円税込)

165号を折れ、赤目四十八滝へ行く道沿いにある明治初期創業の老舗「瀧自慢酒造」は、酒どころ伊賀を代表る酒蔵のひとつ。酒蔵に販売所があり、代表銘柄「瀧自慢」の本醸造・純米酒・純米吟醸・大吟醸、田山花袋の小説の題名にちなんで名づけた純米吟醸「名張乙女」、 さらっとした飲み口の辛口の純米酒「滝水流」などが並ぶ。酒米は県産の「山田錦」や富山の「五百万石」を主に使用。酒造好適米の元祖とも言われる希少米、岡山の「雄町」なども使う。水はもちろん、赤目四十八滝からの伏流水を使用。岩手の南部杜氏を中心にした蔵人たちが洗米、麹づくり、仕込み、ビン詰めを行い、魅力あるお酒を造っている。おすすめは「瀧自慢純米吟醸備前雄町斗瓶取」。圧を加えない滴り落ちる雫酒だけを斗瓶に集めた酒で吟醸の含み香と雄町米のの旨みに袋吊りによる気品ある味わいを持つお酒だ。酒蔵のひとつ「酒仙蔵」では見学も可能(7人以上)。希望者は事前に連絡が必要。
 

瀧自慢酒造株式会社 名張市赤目町柏原141 tel 0595-63-0488

   
 
金色に輝くすすきが原に感動 〜曽爾高原〜

香落渓の名勝「天狗柱岩」。道路沿いにあり、整然と切り立った柱状節理の特徴がよくわかり、興味深い。

 

  165号を津方面に引き返し、県道81号に右に入る。快晴とまでいかないが薄日が差してきている。みんなが曽爾高原に期待を寄せていた。
  この辺りから奈良県境まで青蓮寺川をさかのぼるルートが室生火山群の活動により作り出された断崖や奇岩が連続する雄大な景色が川に沿って8kmにわたり続く香落渓(かおちだに)だ。紅葉の名所としても有名で、山を染める紅葉と斧で断ち割ったような柱状節理の岩肌のコントラストが素晴らしいが、まだ紅葉は望めない。年々紅葉は遅くなってきているが今年はいつ頃になるんだろうか。例年だと赤目四十八滝は11月上旬〜11月下旬、香落渓は10月下旬〜11月中旬だけど。途中で車を止め、見事な柱状節理の「天狗柱岩」を観賞する。奈良県曽爾村の標識板を過ぎた。すすきの高原はもうすぐだ。
  午後3時30分前に曽爾高原到着。駐車場(有料800円)に車を置いて、いざ出発。曽爾高原は奈良と三重の県境、倶留尊山と亀山を結ぶ麓に広がる高原で、春・夏は新緑が一面を覆い見事なグリーンの丘陵を、秋は金色に輝くすすきが幻想的な世界を創り出す。ハイキングスポットとしても人気があり、多くの観光客が訪れる。

亀山の中腹から見下ろした、秋風になびくすすきの群れ。

夕陽で金色に染まる曽爾高原。天気によって様々な表情を見せてくれるが、やっぱり夕焼けに反射するすすきが原の光景は最高!

  背丈以上もあるすすきの群れの中をずんずんと歩いていく。辺りは見渡す限りすすきが原。こんにたくさんのすすきを見るのは生まれて初めてで感動することしきり。そういえば、カメラを手にしたた人たちもよく見かける。曽爾高原はプロ・アマを問わず「写真を撮りたい」と思わせる魅力に満ちた所なのだ。
  約30分かけて亀山の頂上まで登る。上から見下ろすすすきが原の光景に、またまた感動。途中から顔を出していた太陽がだんだんと傾くにつれ、高原全体が光を帯びて輝きはじめる。クライマックスはもうすぐ、必死でカメラを構える。来た! 完璧に「金色に光り輝くすすきの草原」が眼前に広がっていた。幻想の世界が広がっていた・・・。思い出に残る素晴らしい光景に出会えたことに感謝したい。

 
曽爾村の産品が大集合 〜曽爾高原ファームガーデン・お亀の湯〜

ファームガーデン店内には、曽爾村の特産品を生かした商品がたくさん並んでいる。

 

お亀の湯(石の浴室)。他に「木の浴室」がある。

 最後に曽爾高原入り口に平成11年にオープンした「曽爾高原ファームガーデン」と「曽爾高原温泉 お亀の湯」で休憩をることに。ファームガーデンは”高原のリラクゼーションスポット“として注目されている観光施設。できたての自家製ビールが味わえる自然派キッチン「すすきの館」、本場ドイツのブルーマイスター直伝の製法で仕込んだ自家製ビール工場「麦の館」、お米をテーマにした手作り工房「お米の館」、やさしい香りと美しい草花を楽しむことができる「ハーブ園」があり、のんびりとくつろげると観光客からも好評。 「村では特に朝摘みの新鮮トマトとほうれん草の栽培と加工品の販売に力を入れています」と説明してくださったのはファームガーデンを運営する同村観光振興公社の井上善富さん。おなるほど土産店内を見て回るとトマトを使った特製カレー、トマトドレッシング、トマトのアイスキャンディーなどがたくさん並んでいる。他にもサツマイモに似たオリゴ糖やポリフェノールが豊富なヤーコンという野菜を使った特製カレーやオリジナルソーセージ、曽爾高原温泉水を使った化粧水もある。 「すすきの館」はすでに閉まっていたので食事はできなかったが、一番の人気メニューは新鮮トマトを使った特製高原ピザ(780円)やガーデンパスタ(790円)とのこと。「お米の館」で作る、ほうれん草食パン、おにぎりパン、クロワッサンなども大人気。 充実した1日の締めくくりとして温泉「お亀の湯」に入り、ほっとひと息。体がじんわり温まってくるのが心地よい。源泉かけ流しの湯は温度が約46度。泉質はナトリウム・炭酸水素塩。強い滑りを感じる湯は肌にしっとりとなじんで気持ちがいい。浴場は石の浴室と木の浴室があり、どちらにも露天風呂がある。 「雨に降られてもやっぱり旅はいいな。今度はどこに行こうか・・・」と湯船に浸かりながらぼんやり考えていた。

曽爾高原ファームガーデン
奈良県宇陀郡曽爾村太839
営業時間
レストラン 10:00〜17:30
売   店 10:00〜19:00
定 休 日 水曜日
tel 0745-96-2888
曽爾高原温泉お亀の湯
奈良県宇陀郡曽爾村太良路830
入湯料
平  日(月〜金)大人500円・小人300円
休  日(土日祝・指定日)
大人700円、小人400円
営業時間 11:00〜21:00(最終受付20:00)
定 休 日 水曜日
tel 0745-98-2615

 
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