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Home > バックナンバー > 2005.9.15> 1面

 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【1面】

 

興味津々 記者見て歩き生活を支援する“自助具”
一人一人の用途に合わせて制作 みえテクノエイドサンターで普及促進


▲片手で爪を切れる自助具

▲遠くの物も取れるリーチャー ▲フタの大きさを問わず簡単に開け閉めできるキャップオープナー

  高齢者や身障者など体の不自由な人のために、日用品などをより使いやすく工夫した道具「自助具(じじょぐ)」。津市一身田の「みえテクノエイドセンター」ではボランティアが集まり、自助具の制作と普及促進を行っている。       
  津市一身田大古曽の三重県身体障害者総合福祉センターの施設内に平成14年に設置された「みえテクノエイドセンター」。同センターでは福祉用具の展示や相談、看護や介護に携わる人に向け福祉用具の研修などを行っている。
  同センターの事業の中で今、注目を集めているのが「自助具」の制作と普及活動。毎週金曜日にセンター内の製作室にボランティアが集い、自助具作りに取り組んでいる=写真。
  製作室は、旋盤や工具が揃い、まるで工場の一角のよう。同センター内や県内各地の高齢者や身障者などから受ける自助具の製作注文を受け、その用途に合わせた道具を考案し試作を重ね、自助具を具現化していく。
  設計・製作を行うのは同センターの職員やボランティアスタッフ数名。「右半身マヒで、つま先まで手が届かない。靴下を履きやすくする自助具を作ってほしい」「高齢で筋力が落ち、背中まで腕が上がらない。風呂で楽に背中を洗える道具が必要」など、自助具製作の注文は様々。実際に自助具を使う人を製作室に呼び、試作品を使ってもらい、さらに改良を加えながら一人一人に合わせた自助具を作り出していく。
  「昔からものづくりが好きで参加しました。自分の得意なことで、誰かが喜んでくれることにやりがいを感じています」と話すボランティアスタッフの岡良三さん(67)。自助具の発注者と製作ボランティアの間を取り持つ同センターの永田穣さん(45)は「日常生活の中のちょっとしたことでも、自ら行うか、また人にやってもらうかでは、その当事者である高齢者や身障者にとって大変重要な問題。そのちょっとした動作を自ら行う手助けをする道具が自助具です。事業開始から2年半で製作した自助具は約50種類300個以上になります。今後は各地域へ自助具製作の場を増やすこと、またより多くの人に自助具を使ってもらうための普及活動に力を入れていきたいです」と話している。
  来月1日には、自助具の製作体験もできる「みえ福祉用具フォーラム2005」を同センターで行う。自助具の他にも福祉用具に関する各種セミナーや、福祉用具関連サービスの紹介が行われる。入場無料。
  問い合わせは三重県身体障害者総合福祉センター=電話059(231)0155=まで。
  ホームページはhttp://www.ztv.ne.jp/mie-tech/

 


病からの卒業文集 闘病の記録を出版
鈴鹿市の佐野さん

 

  鈴鹿市在住の佐野由未子さんが、自身の更年期障害との付き合いを綴った著書『私と私』を文芸社から出版した。
  更年期障害から起こる強度の人間不信、無気力、倦怠感などの体調不良から仕事を辞め、50歳で一大決心をして入学した大学の通信教育部の受講もままならなくなっていた佐野さん。
  そんな時、同出版社から「今の自分の状況を書いてみたらどうか」と勧められ、途中で執筆を断念することも考えながら書き続けた。
  本書を自分の「卒業文集みたいなもの」と話す佐野さん。佐野さんの現在と病と共存していた頃の日々が書かれている。
  「書けないかも」という気持ちが強く、初めは戸惑いもあったが、気力が持てない今の自分を書くことで自分に向き合うことができた。「できない自分も私・良い時の自分も私」と自分自身を受け止めることができるようになってきた。
  今、考えれば出版社からの誘いが「はじめの一歩」になったという佐野さん。病気は完全に治ったわけではないが「これから、いくら良い環境にいても自分が立ち上がり実行しなければ何も変わらない。けれど、一生懸命取り組んで失敗したならそれはそれでいい、毎日を大切に納得できるように過ごしたい」と考えている。
  「何も良いことがないと落ち込むのではなく、天気の良いこととか、信号がたまたま青とかどんな些細なことであっても、1日3ついいことを見つけられると楽になりますよ」と同じ悩みを持つ人へのメッセージを語る。
  本書は全国書店で取り扱い中。
  問い合わせは文芸社=電話03(5369)2299=まで

 
 
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