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鳥羽市浦村町の海の博物館では貝を用いた工芸品から生活具などを「貴・奇・快・怪」テーマに展示した「貴奇快怪・貝づくし」展を開催中。カキ殻で作った巨大な龍の貝細工を目玉に話題をよんでいる。
古くから人間の生活の中で様々な用途に使われてきた“貝”。形や硬度を利用した生活具、美しさを生かした装飾具など使われかたは実に多種多様。
特別展示のテーマ「貴奇快怪」は、貝の持つバラエティーに富んだ使われかたにスポットをあてたもの。展示場内は貴・奇・快・怪の4つのコーナーに分かれている。
「貴」のコーナーは美しい光沢を放つ螺鈿装飾や貝紫染めなど高貴に扱われてきた伝統工芸品、「奇」のコーナーでは貝の特性や成分を生かして作られたタコツボ等の道具や石灰質肥料・医薬品原料等を展示。
「快」のコーナーではだれもが一度は目にしたことがある貝細工のおみやげやボタン、器などの生活具を陳列。ちょっとした懐しい品々に思わず見入ってしまう。
「怪」のコーナーは今回の特別展示の目玉ともいえるカキの殻で作った「巨大龍」を展示=写真。同博物館職員の濱口良知さんが地元浦村産のカキの殻、約7000枚を使用して制作。文政4年(1821年)に名古屋の大須で行われた「貝細工」の様子を描いた「新卑姑射文庫(しんひごやぶんこ)」を参考に復元され、完成には3カ月間の日数が費やされた。
展示場に足を踏み入れると龍が空を舞うかのような姿が目に飛び込み、カキで作られた体が力強さを醸し出している。
全長9b、体高4b、「大吉龍」と名付けられ、見学者の中には竹で作られた柵の中にお賽銭を投げ入れる人もいるという。
グループで訪れていた女性客は「入ったとたん、大きな龍がいてびっくりしました。他にも面白いものがたくさん。じっくりみていきます」と話していた。
なじみある「貝」というものを様々な視点からみることの今回の特別展示。展示スペース以外にも貝でできたおもちゃで遊べる「貝遊び」のコーナーも設置。まさに貝づくしの面白くて不思議なひとときを体験できる。
開催期間は9月5日まで。開館時間は午前8時30
分から午後5時まで。(但し7月20日から8月25日は午後5時30分まで)。入場料は大人800円、高・中・小学生400円。
問い合わせは同館=電話0599(32)6006=まで。ホームページはhttp://www.umihaku.com |