| 津市白塚町にあるまちかど博物館「伊勢型紙工房 いわさき」は、伝統的工芸用具で本来、着物の柄や文様を染めるのに用いる「伊勢型紙」の魅力を今に伝える博物館。館内に入ると、風景、浮世絵、干支、江戸小紋などさまざまな作品が出迎えてくれる。200柄以上の作品を残してあるという伝統の柄・江戸小紋は、その精密さと趣深さから思わずそのひとつひとつにじっくり見入ってしまう。
同館で館長を務めるのは岩崎金一さん(85)。今も現役で作品作りに励んでいる。岩崎さんは10代の頃、浅草の江戸小紋専門の職人へ弟子入り。7年間修業した後、全国各地を修行して歩いた。戦後、白塚の現在の場所に工房を開くに至った。
元々は、振袖・留袖の友禅など商品としての「伊勢型紙」の製作を行っていたが、需要が減るなか、作品としての伊勢型紙づくりを始めた。「今は製品として作っていくより、伊勢型紙の魅力を後世に残すためと趣味として伊勢型紙作りをしていきたい」と岩崎さんが話すように、各地の公民館での講座や老人会、小学校などで伊勢型紙を教えている。教えた小学生が楽しかったと後日遊びに来ることもあるという。
子どもたちや若い人に教えるのも楽しいが、自分と歳の近い人に教えるのは特に楽しいという。「素人でもできる伊勢型紙の楽しさを知ってもらい、自分がそうであるように生きがいを見つけ元気を出し、長生きしてほしいです」と岩崎さんは話している。
同館でも体験教室を行っており、愛知県や岐阜県など県外からの参加者も多い。参加費は500円からで、電話で予約。
問い合わせは津市白塚町5299―1の同館=電話059(232)6666=まで。ホームページはhttp://www.ztv.ne.jp/kikurin/ |