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一志郡一志町波瀬にある標高731~の矢頭山は文武天皇の時代に、「役の小角」という人が開いた霊山。当時に伝わる伝説によると一片の雲もなく晴れわたったある日、小角が天の一方を眺めていると、にわかに二本の白羽の矢が飛び下りてきて山の峰をかすめ麓の里に降下した。 小角はこの山を「矢頭山」と名づけ、尊崇し蔵王権現を祀ったという。
同山の登山口には数十本の杉の木があるが、際立って大きいのが「矢頭の大杉」。 はっきりした樹齢はわからないが1000年以上で、中世にはもう生えていたといわれている。昭和28年に県の天然記念物に指定されたこの杉の木は現在樹高42・5~幹周9・56~にもなる巨木。今では周囲に石柵を設け、一志の神木として祀られている。天に向かってまっすぐ立つその姿は神々しく誇らしげに見える。
所在地は一志郡一志町波瀬地区矢頭山中腹、交通アクセスは近鉄川合高岡駅下車 三重交通バス室の口行終点下車徒歩60分。
問い合わせは一志町教育委員会=電話059(293)3013=まで。 |