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「山田奉行所」とは江戸時代に幕府が伊勢国の山田(現在の御薗村と伊勢市の一部)に置いた遠方奉行の一つ。幕府の出張所として伊勢神宮の警備や伊勢の国の幕府領の監視、鳥羽港の監視から地元の民事・刑事事件の裁きなど幅広い仕事を行った。約200年続いた同奉行所には交代で48人の奉行が赴任。時代劇などで有名な「大岡裁き」の名奉行・大岡越前守も18代目として赴任し、ここでの活躍が徳川幕府の目にとまり、江戸の町奉行へと抜擢された。
同館が出来るまで、跡地の同所には「山田奉行所跡」と記された石碑しかなく、住民からの「史跡を村の歴史として後世に伝えていきたい」という強い要望もあり、平成14年に歴史資料館設置の検討委員会を発足。残っていた山田奉行所の図面を基に、奉行所の記念館の完成に至った。
記念館は当時の文献を手がかりに奉行所の一部をほぼ忠実に再現。
展示スペース・体験学習スペース・図書資料室などからなる5つの部屋と、裁きを行った「お白州」を再現。国内産の木材を使った純木造建築で、専門家による時代考証と監修を行い、建具なども当時の雰囲気を伝えている。
館内には当時の奉行所の模型や絵地図、同村出身の水墨画家・堀江春美さんの襖絵、奉行所が所有していた御用船「虎丸」の復元模型=写真右上=などを展示している。
同村教育委員会は「同村はかつて伊勢神宮の神領であり、船での物流も盛んな地域で奉行所としての役割も重要でした。今後は館蔵品の収集や企画展にも力を入れ、広く親しまれる記念館にしていきたい」と話す。
同館の開館時間は午前9時から午後4時。毎週火曜、お盆、年末年始は休館。入館料は当分の間無料。問い合わせは同館=電話0596(36)8833、御薗村教育委員会=電話0596(22)0258=まで。 |