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Home >バックナンバー > 2005.4.28> 8面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【8面】

【まちかど博物館】

紫色の豪華な“シャンデリア”    
亀山市・太巌寺の「長尺の藤」


 奈良時代(天平の頃・約1300年前)に行基菩薩によって開創されたという、亀山市住山町273の浄土宗・徳本山「太巌寺」は、県下有数の藤の名所として、県内はもとより、関東や関西方面からも多くの見物人が訪れる古刹。
  毎年、連休明けの5月10日前後ともなると、境内の藤棚には、長さが1・3~にも及ぶ、うす紫色の花房の群が、隙間なく一面にびっしりと垂れ下がる。その見事さに観る人は言葉を無くし、しばし感動という沈黙に誘われるほど。まさに一見の価値ある藤の花だ。

  「大勢の人が来ますんで、数年前から(臨時の)駐車場を幾つか設けました。多くの人に見てもらえれば」と同寺の世話人の一人、蓮見芳子さんは話す。春の香り漂う「藤絵巻」をカメラに収めようと、早朝から山門に列を作る写真愛好家たちも毎年の光景という。

  同寺の「長尺の藤」の歴史は、明治初年にまで遡る。当時の相撲力士・明星岳が、藤の木の如く粘り強くて逞しく、藤の花房のように長く立派な花を咲かせるような関取になることを祈願して植えたと伝えられている。昭和10年代、戦争が激化するにつれ、物見遊山が禁じられ、藤棚も縮小。終戦後、檀家の人たちが中心になって藤棚の手入れをするなどして復活。現在も檀家の人たちの奉仕活動により大切に守られている。見物は無料。

  「藤の寺は、不事(ふじ)・無事(ぶじ)の寺。花を愛でて、無事をご祈願してみては」と蓮見さん。
  問い合わせは、同寺=電話0595(82)0824=まで。

 

【まちかど博物館】    
見て楽しめる箱    
津市大里町 「津・蝶博物館」


  津市大里町の後藤勇さん宅の2階には”まちかど博物館“と書かれたプレートが架けられている部屋がある。そこで後藤勇さん(61)が高校生から現在まで標本にした約一万匹の蝶を額に入れて展示している。
  昆虫採集は物心付いた頃から。棚にはその標本がズラリと置かれ、最近では季節や地域などテーマに沿って分けた蝶と一緒に、「標本を見た人に蝶のことを少しでも知ってほしい」という思いを込めて解説文や地図、絵を書いた紙を一緒に貼り付けている。それを後藤さんは”見せる箱“と呼んでいる。

  ”1965年“とかかれた”見せる箱“には、後藤さんお気に入りの「ギフチョウ」が眠っている。別名”春の女神“ともいわれるその蝶は、桜の開花とともに出現し、40年間そのままの状態で保存されているのだ。

  休みの日には幼い頃と変わらず虫かごと網を持って熊野や尾鷲へ蝶を採りにいくという。「いつまでも子ども心を持って自然と触れ合っています」とはにかんで話す。
  また月1回昆虫談話会を行っており、30〜70代の幅広い年齢層10人ほどが喫茶店などに集まり、それぞれが採った昆虫の話を披露し合い情報交換なども行っている。

  問い合わせは津市大里山室町74、同博物館=電話059(230)1365=まで。

 
真珠の粉末を釉薬に使用    
陶器の五月人形など展示    
29日から二見町の賓日館で

  度会郡二見町松下、伊勢パールセンター社長の小西蔀(しとみ)さん(68)が、真珠の粉末を釉薬にした伊賀焼と美濃焼の五月人形や鯉のぼりなどを29日から5月15日まで、同町の旅館街にある和風宿泊施設「賓日館(ひんじつかん)」に展示する。
  小西さんは1983年ごろ、事業で販売できないクズ真珠がたまってきたことから、何かに利用できないかと思案。陶器の釉薬にカルシウムを使うことを知り、主成分がカルシウムである真珠を粉末にして釉薬に使うことを伊賀焼の陶芸家・森里香山氏に依頼。研究を重ねて真珠のような光沢のある焼物を完成、1988年に「半艶消釉用調合物」として特許を取得している。
  今回展示されるのは、森里氏と美濃焼の伊藤忠泉氏の作品15点。鯉のぼり、五月人形、兜など「子供の日」に関係する作品が多いことからこの時期に開催した。展示品は小西さん秘蔵の非売品で、はじめての展示会。小西さんは「賓日館」を保存・運営するNPO法人「二見浦・賓日館の会」の会長も務めている。
  問い合わせは伊勢パールセンター=電話0596(43)4311=まで。

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