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Home > バックナンバー > 2005.4.14> 1面

 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【1面】

高校生の実習レストランで生ゴミをたい肥化
「多気有機農業研究会」が4月から開始


生ゴミなどからできた堆肥

 土着菌を使ったたい肥作りや有機農法に取り組む多気郡多気町内のグループ「多気有機農業研究会」(北川清生代表、約30人)は4月から、同町五桂の「五桂池ふるさと村」内にある相可高校の実習レストラン「まごの店」の生ゴミをたい肥に変える作業を開始した。今後、地元の小学生や相可高校生などが栽培するハーブや果樹の肥料に活用する計画をしており、実現すれば小さな生態系の循環サイクルが確立される。

堆肥の温度を計る北川代表

地域の生態系サイクルを確立へ
多気有機農業研究会」は、同町役場の農林商工課が平成12年に実施したたい肥作りの講習会に参加した人たちが、たい肥作りの研究を重ねたいと続けている町内の有志グループ。
  たい肥作りは、同地区内の竹籔で葉や枝を腐らせて分解する菌を採取。米ぬか、山の土、糖蜜、海水などと混ぜ合わせて培養した後、もみ殻とともに生ゴミを発酵させる。同町笠木のたい肥場では、ブロックで3メートル四方の枠を組み、その中に土着菌ともみ殻などを混ぜ合わせた「たい肥床」を作り、生ゴミを入れていく。

堆肥の袋詰め作業

  「たい肥床」の中は、自然の発酵熱で60〜70℃の高さになり、「たい肥床」に入れた生ゴミは1週間ぐらいで原型を保たなくなるという。時々、場所を移動させて空気を入る作業も必要だ。会員の生ゴミのほか、料理店の魚のあらや養豚場の糞などもたい肥化。「たい肥床」は、70〜80日ほどで、乾燥して臭いがほとんどしなくなり、紙袋に詰めて会員の畑や果樹園で使用している。
  同会代表の北川さんは「生ゴミなどは肥料の素材を提供してもらっているという形。私たちのグループでは、自然の循環を大切にした健康的な土を作り、安全・安心な農産物を栽培しています」と話している。
  一方、五桂池ふるさと村の「まごの店」は、同町内にある県立相可高校の食物調理科調理クラブの生徒たちが、校外研修の一環として仕入れから調理、接客まで担当して、弁当などを販売。2年半前に仮設の店舗で始めたところ好評で、今年2月に立派な実習レストランがリニューアルオープンした。
  「まごの店」は、学校が休みの土、日曜に営業。生ゴミは2日間で約100リットルあり、研究会のメンバーが交代で日曜日の夕方に回収に行く。

多気有機農業研究会メンバー(一部)

  「まごの店」の生ゴミたい肥化を同研究会に持ちかけたのは、昨年度まで同町役場農林商工課で担当者だった岸川政之さん(47)。「地元でとれた食材で料理を作ってもらっている『まごの店』の生ゴミをたい肥化し、その肥料でまたハーブや果樹などの食材を栽培することで小さな循環系づくりを目指しました。『まごの店』は注目されている施設なので、これが周囲に広がって大きく育っていくことを期待しています」と話している。

まごの店


 
 
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