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Home >バックナンバー > 2005.2.10> 8面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【8面】

【まちかど博物館】

酒蔵や木桶、珍しい杉玉も
明和町の「伊勢旭」酒造博物館


  
旭酒造株式会社
大吟醸「伊勢旭」

 創業は明治8年(1875)、130年という伝統を誇る蔵元、「旭酒造株式会社」が多気郡明和町山大淀にある。清酒「伊勢旭」の銘柄で知られ、地酒造りに大切な酒米は、うま味を出すために自家栽培するなど、代々受け継がれてきた技術と絶妙のハーモニーを醸し出している。
旭酒造は、現在の当主・西山利之さんで6代目。町内では唯一の造り酒屋。近代化が進むものの仕込みの行程は手作業、杜氏と蔵人が丹精込めて酒造りに取り組む。酒蔵前の自家水田では酒造に好適米の「北錦」を栽培、原料米の品質にこだわりを持ち、山田錦の麹(こうじ)と櫛田川の伏流水を使い長期低温発酵させ、伝統技術を駆使して造る。
  山田錦を40%まで精米したフルーティーな香りと芳醇で華やかな味わいの大吟醸「伊勢旭」のほか、純米酒「伊勢旭」、低温でじっくり発酵させたコクのある冷酒「志摩娘」、上撰「斎宮」などが事務所にズラリと並ぶ。また、坂中功一郎・元志摩ミュージアム館長が描いた魚などの絵をラベルに使った「海遊遊」や、歌手・鳥羽一郎さんから依頼のあった「兄弟酒」=写真左下=も飾られている。
  大正12年に建築の酒蔵は木造で、太陽光を極力入れない仕組み。天井の梁や柱はかなりの太さ。巨大な木桶やこれを吊り上げたりする阿弥陀車、もろみを搾る酒槽、お酒を搾る機械などは現役を引退したが、現在資料館などに展示している。いずれも文化の粋を結集したものだけに、目を見張るものがある。

「兄弟酒」

  また、「新酒が出来た」とのサインとして緑の杉玉を吊し、枯れて茶色になると「新酒が熟成した」とのサインに変わる、この杉玉もなかなか一般には見られない。さらに「今が飲み頃」と知らせる茶色の酒林も珍しい。
  会長の西山与之さんは、「忙しい時は案内が難しいですが、予約して来ていただければ…。酒は大量の水とうま味の出る米が大事。幸いきれいな水が大量にあり、これからもいい酒造りを続けていきたい」と話す。
  同館は毎日開館。要予約。明和町山大淀1767。予約、問い合わせは電話=0596(55)2628=まで。ホームページはhttp://www.asahisyuzou.jp/

 
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