松阪市桜町の老人会有志が昨年6月から毎日、町内を防犯パトロールし、その効果が如実に表れている。それまで年間数件あった空き巣狙いが、パトロールを始めてから1件も発生しておらず、昨年12月24日に松阪署が同パトロール隊に感謝状を贈るとともに、今年1月14日には福祉関係の功労団体として県知事から表彰された。
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桜町老人会では、昨年4月までゴミ集積所の立ち会いや公園の清掃を引き受けていたが、もっと自分たちに合った有益な活動はないかと話し合った結果、防犯パトロールを思い立った。同町は、昭和47年に分譲が開始された住宅団地で、会社員や公務員など共働き夫婦が多く、昼間は留守宅の割合が高いことから、空き巣に狙われやすい状況になっていた。
クラブ員の中に大台署長などを務めたことがある元警察官の西村保男さん(75)がいるのも、防犯パトロールを行うことに決めた一因。 西村さんは柔道6段の猛者で、現在も松阪市の武道館や殿町中学校で柔道の指導を行っている バリバリの現役。当初2、3人で回ってみて、「これなら出来る」と確信。松阪警察署とも相談し、パトロールの仕方などのアドバイスを受け、腕章を提供してもらい「桜クラブ自主防犯パトロール隊」(北村準一代表)を結成した。
パトロールを行っているのは、元気なお年寄り13人。2、3人で1組になり、時間を決めずに空いている時に回るシステムをとっている。この方法は、自分たちのペースで回れ、空き巣などの犯人にパトロール時間を知られないという効果もある。
徒歩や自転車に乗って約520軒ある住宅団地内を巡回。留守家の扉が開いていないか、不審な車がとまっていないかなどを確認し、外に出ている人には「こんにちは」とあいさつ。約1時間から1時間半かけて町内を1周する。気づいたことなどを日誌に記録し、松阪署に連絡している。
パトロール中、1〜2歳の幼児が一人で三輪車に乗って自宅から300bほど離れてしまい、迷子になっているところを発見。無事保護をし、探していた家族に引き渡し感謝されたこともあった。
また、今年初めに防犯チラシ=写真右上=を作成し、各家庭を回って手渡した。チラシには、「一寸の留守でも必ず施錠を」「外出時には隣家に声かけを」など防犯の注意事項のほか、「振り込め詐欺にご用心」「夜間の外出には夜光のものを着用」など、詐欺に引っかからないための予防や交通事故防止の呼びかけが、大きな文字で分かりやすく記載されている。
北村代表は「住民からご苦労さんと声を掛けてもらうことが励みになっています。継続することが大切なので、これからも長く続けていきたい」と意欲を燃やしている。
元警察官の西村さんは「元気な老人パワーを発揮し、防犯パトロールとともに住民の防犯意識を高める努力をしていきたい」と話している。
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