松阪市上七見町の会社員、奥村尚平さん(48)が4年前から始めた自宅へのイルミネーションの飾り付けが年々、規模が大きく美しくなり、見に訪れる人が増えている。昨年からクリスマスの25日には地域の人たちも協力してチャリティークリスマスコンサートを開催。今年は県内のアマチュアバンドやコーラスなど5組が参加を予定しており、募金箱を設置して集まったお金は全額、台風で被害のあった宮川村や新潟中越地震の被災者に寄付することにしている。 よそよりもたくさん飾り付けをするという競争心の強かったイルミネーションづくりが、地域の人たちに楽しんでもらおうという「和」の心につながり、地域おこしの芽となってきている。
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奥村さんがイルミネーションの飾り付けをすることになった発端は、幼稚園に行っていた娘のために開いたクリスマス会。最初は部屋の中と玄関前の木2本に飾り付けをした程度だった。
2年目になって、きれいなイルミネーションの家などを見に行ったところ、「ようし、負けないような素晴らしいものを作ってやろう」という競争心がめらめらと沸いてきた。飾り付ける電球の数も、よそに負けないようにだんだんエスカレートしていった。
年を追うごとに規模が大きくなり、周りの人の話題となって、見に訪れる人も多くなってきた。4年目となった昨年は、「夜になると暗い田園地帯が明るくなった。地域の人にもっと楽しんでもらおう」と近くの友人も手伝ってイベントを企画。ギター演奏や歌のチャリティーコンサートを開いて、集まった約7万円を福祉施設に寄付した。今年はさらに、友人ら十数人で地域を明るくするためのグループ「楽勝会」(奥村尚平代表)を立ち上げて、防犯活動などを計画している。
奥村さん宅の飾り付けは、約1000坪弱の敷地に3階建てほどの高さがある農作業小屋の屋根の上にトナカイやサンタクロースを電飾で描き、屋根から放射状に青、赤、黄など光の流れをつくり、庭木や畑にも色とりどりのイルミネーションを配置。入り口にはサンタクロースやミッキーマウスの人形を飾り、稲の育苗ビニールハウスにも無数の電球を設置している。使っている電球の数は3万5000〜4万個。点灯は暗くなる5時ごろから11時ごろまで、クリスマスの25日まで続ける予定。
飾り付けの作業は10月の始めごろから、奥村さんが勤めが終わったあとにこつこつと1カ月がかりで行った。友達も手伝いにきてくれるが、「サンタクロースがトナカイに乗って空から現れるという物語を自分の好みのイメージで演出したかった。自分で作りたいというこだわりもあります。イルミランドのようなものを目指しています」という。
また、「当初はよそより規模が大きなものを作ろうという競争心が勝っていたが、今は人に楽しんでもらいたいという気持ちが強くなり、デザインにこだわっています」とも。
さらに、近所の話題になり人が家に集まってくることによって、地域の人との対話がうまれ、引きこもりがちだった母親に明るさが生まれてきたことも奥村さんの大きな喜びになっている。
チャリティーコンサートは午後6時半から、ソロのアコースティックギター演奏や歌、コーラス、ハンドベルなど。当日は近所の婦人会員がぜんざいの振る舞いなどを予定。昨年は約1000人の人が訪れたため、臨時駐車場を借りて、友人など案内の手伝いもしてもらう計画。入場無料だが募金箱を設置する。場内禁煙。
問い合わせは奥村さん方=電話0598(28)3656=まで。
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