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私たち皆の課題である「防災」。間近といわれて久しい東海地震一つとっても、防災への取り組みは一層その重要さを増しつつある。行政主体の防災計画とは別に、市民の視点で防災に取り組む人々を訪ねた。
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市民の視点で防災を 桑名防災支援ネット
桑名防災ボランティア交流会が今月12日午後2時から、桑名市消防本部で開催される。第一部で「東海・東南海地震とこの地域の動き」の講演、第二部で「私たちはどう対応すればいいか」をテーマに市民参加のフリーディスカッションを行う。交流会を主催するのは同市を中心に活動する「桑名防災支援ネット」。99年の設立以来、市民の視点で積極的に防災活動に取り組むボランティアグループだ。
「大きな地震などの災害が起こった時、県内で一番被害が大きいのは四日市市だろうといわれています。その際、関西地域からのボランティアを受け入れるのが鈴鹿市。鈴鹿で活動している防災ボランティアグループから、東からの受け入れ口になる場所を桑名に作ってくれないかといわれたのが設立のきっかけでした」と同会代表の水谷慎吾さん(40)。地域貢献をという以前からの思いと桑名で誰かがやらなければという使命感が設立の原動力となった。
2001年の東海豪雨の際には、大きな被害を受けた西枇杷島町に赴き、ボランティアの重要さを痛感した。「災害にあった人の感覚やゴミの臭いなど、実際に体験しないと見えないものがあることを実感しました」と水谷さん。消防関係者から「上からの命令があればいつでも活動する自分たちはボランティアとは訳が違う」といわれた時も、「私たちは命令がなくても自分たちで何処へでも行く」とやり返した。
防災は皆で気軽に話し合うもの
毎月最終火曜日に行っている定例会では、お茶やお菓子を楽しみながら防災について話し合っている。「定例会では皆で遊びの話をしていることもあります。防災というと専門家が集まって難しい話をしているものだと思っている人が多いようですが、実際は普段の生活のなかから生まれてくるアイデアや問題意識が一番大事なんです」と水谷さん。毎年行っている「お互いに学びあう防災講座」でも、ロープワークや救急救命、担架やハシゴの作り方など、自分たちが体験してきたことを発表して、参加者と共に手作りで防災を学び合っている。
「行政も警察・消防、企業などを集めて市民の防災時の行動マニュアルを作成しようとしていますが、一般市民の声を取り入れる機会がまだ不十分。避難所をどうやって運営していくかということ一つをとっても、本来は市民から意見が立ち上がってくるべきで、上からのお仕着せでは実際に実施する際に問題が起きることは明白です。防災計画には市民の意見がなにより重要です。12日の交流会でもみんなで話し合って楽しみながら防災について学びます。気軽に足を運んでください」。現在、桑名防災支援ネットでは、市民の意見と会への参加者を広く募っている。
問い合わせは水谷さん=電話0594(21)7241=まで。
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