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楠町は、平成14年に町に寄付された旧岡田邸=写真下=を改築して、町の歴史民俗資料館とする計画を進めている。同町中央公民館で9日、町と協同で歴史民俗資料館の開館に取り組んでいる「旧岡田邸保存運営委員会」の第1回の勉強会が行われた=写真右。
町の有形文化財に指定されている旧岡田邸は、江戸末期の建築と見られ、主屋と立会所、蔵からなる古民家。岡田家は地域で代々庄屋の要職を果たした家柄で、昔の楠町の行政文書や古い地図、軍事郵便や書籍など、町の歴史を伺わせる品々が収蔵されている。今後同町は、邸に補修・改築を行って、来年4月を目標に歴史民俗資料館として開館する計画。入館料は無料で維持管理は同保存運営委員会が中心となって行う予定。展示スペースとしての利用以外にも、作品の発表の場や講座スペースとしての利用についても話し合われている。
旧岡田邸の保存にボランティアで取り組む旧岡田邸保存運営委員会は、地域有志で結成され、現在11人で毎月第2第4水曜日に活動を行っている。昨年は邸内の清掃活動や収蔵品の整理と分類を実施。約900点に及ぶ収蔵品を一つ一つ運び出して記録を行い、県内の博物館・資料館などをまわって収蔵品の内容や展示方法の視察を行った。「昨年は夏の暑い最中に埃まみれになって邸内の清掃を行いました。大変な仕事ですが町の歴史を掘り起こして保存するために精いっぱいやりたいと思います」と同会会長の杉中勤さん(75)。今年は整理した収蔵品から展示物を選定する大仕事に取りかかる。
当日講義を行った名城大学工学博士・伊藤三千雄名誉教授(70)は、「岡田邸はこの地域で中心になってきた家ですから、町の歴史を伝えていく証人と言えます。古いものがどんどん取り壊されていく今の時代には意義深い建築物だと思います」と語る。今後、運営委員会参加者は、開館後の「語り部」としての活動のため、今年の12月まで勉強会と古文書解読の講習会を行う。また同会では、広く意見を取り入れた施設実現のため、ボランティアとして参加する人を町内外を問わず広く募っている。問い合わせは同会・杉中さん=電話0593(97)3348=まで。
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