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穏やかな水面を滑るように進むヨーロッパ調船舶。桑名市で木曽三川の遊覧事業を行う有限会社くわなリバークルーズはこのほど、パーティー船トロワ・リヴェール号を新たに就航して贅沢な水上の旅の提供を開始した。かつて同市で隆盛を極めた舟運文化を彷彿とさせる試みに、新しい観光スポットとしての期待も高まっている。
トロワ・リヴェール就航式典を開催
桑名市で舟運事業を行う「有限会社くわなリバークルーズ」は11日、新たに購入したパーティ−船「トロワ・リヴェール号」の就航式典を開催した。当日招かれた同市の水谷元市長や商工会議所関係者は、ヨーロッパ調の真新しい船体に乗り込み、約2時間かけて木曽三川流域を巡る水上の旅を楽しんだ。
当日お披露目されたトロワ・リヴェール号の船名はフランス語で“三川”の意。これまで同社が運行してきた屋形船に加え、乗船希望者の予約に応じる形で運行を行う。最大乗船人員は53人。遊覧時間は揖斐川を巡る2時間30分のコースと河口堰を通って船頭平閘門を巡る3時間30分の2コース。
地域の料理店が提供する美味しい食事を楽しみながら、水上の贅沢な時間を楽しむことができるほか、地元の蔵元の協力を得て企画した船上でしか飲めない日本酒など、遊覧以外の楽しみも取り揃えられている。今後はこれまで実施してきた予約貸し切りでの運行以外にも、乗り合いでの定時運行も計画されている。
水辺に溢れる桑名の魅力
地域の商店関係者で構成する東部商研が、「有限会社くわなリバークルーズ」を設立したのは9年前。「水郷としての豊かな歴史を持つ桑名の町おこしには舟が必要」との思いから、2隻の遊覧船と屋形船を自費で購入。地域活性化のシンボルとして木曽三川の遊覧事業に取り組んできた。
同社の谷 聰副社長(61)は、「一級河川が3本集まる地域は世界中探してもここ桑名にしかありません。私も実際にトロワ・リヴェール号で木曽三川を巡り、野鳥や水面を跳ぶボラ、夕日が沈んでいく街の景観やライトアップされた湾岸道路など、桑名のすぐ側に素晴らしい宝があることを再確認しました。今後はまず、多くの桑名市民に乗船して頂いて、桑名の良さを再認識する機会にしてほしいと願っています」と事業への思いを語る。
その昔、東海道五十三次の唯一の航路(熱田の宮〜桑名の渡し)として隆盛を極めた桑名の舟運事業を復活することで、市民と川の密接な関わりと歴史を想起して、地域の活性化へと繋げたい考えだ。
水上のエコツアーで自然・歴史教育を
また同社は、通常の遊覧運行事業以外に、地域の小学生を対象にした総合学習の受け皿としてトロワ・リヴェール号を利用することも計画している。昨年には実験事業として「屋形船でエコツアー」を開催。地域の小学5・6年生を招いて、郷土史家や地元の漁業組合関係者などの解説と共に木曽三川を巡り、子供たちに身近な自然を体験する機会を提供した。今後も土日に観光事業を行い、平日は教育の場として舟を活用する計画だ。
また7月10日には、「水郷桑名を楽しむ乗船体験」を開催して一般客ペア40組を招待する。午前10時からと午後1時30分からの2回の実施で、揖斐川・長良川・長良川河口堰を巡る。参加希望者は希望者2名の住所・氏名・年齢・職業・電話番号・午前か午後のいずれの乗船を希望するかを明記して下記に申し込む。〒511−0073桑名市北寺町8、有限会社くわなリバークルーズ試乗会係。応募締め切りは6月25日(当日消印有効)。
詳細の問い合わせは(有)くわなリバークルーズ=電話0594(23)9075=まで。
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