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藤原町西野尻に先月11日、「NPO法人・くれよん村」がオープンした。自然豊かな同町で美味しいランチや飲み物が楽しめる一見普通のカフェだが、運営を行うのは同町の障害児童を持つ親たちが中心となって活動する「くれよんサークル」。カフェとしての営業と共に、会の様々な活動の場となるコミュニティ−スペースとしての役割を併せ持つユニークな施設だ。
同会の設立は平成11年。町内に住む障害者とその家族の自主的な活動に、地域のボランティアが協力する形で親同士の交流や体験学習などの様々な活動を月に一回のペースで行っている。「会員が互いに支え合うことで藤原町を誰もが暮らしやすい地域にとの思いで活動しています」と同会理事長の八嶋由美子さん(48)。自身も障害児の親という立場で会の運営に取り組んできた。「以前は明日のことだけを考えるのに精一杯の毎日でしたが、他のお母さんたちと手をつなぐことで、10年・20年先の子供の未来を考えられるようになりました」。
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同会が「くれよん村」の設立を計画したのは数年前。町の催しでバザーを続けるうちに、自分たちの常設店を作れないかと思い至った。「これまでは町の施設を借りて活動を続けてきましたが、借りられない時は会員の家をジプシーのように巡って活動しなければならず、時間やスペースなどの面でどうしても制約がありました。こうして私たちの夢、くれよん村が実現したことで、いつでも好きな時に集まって周りを気にせずに活動や食事が出来るようになり、今まで子供の送り迎えなどの都合で働きたくても働けなかったお母さんも、都合のつくときにくれよん村で働くことが出来るようになりました」と八嶋さん。設計に際し、誰もが利用できる場所にという思いでフロアのバリアフリー化や車椅子用トイレも整備。横になる必要がある人のために和室も設けられている。今後は、くれよん村を活動の場として活発に利用することで、障害者と健常者が共に集える地域福祉の発信源として育てていく考えだ。
カフェとしての営業時間は午前9時30分〜午後4時。火・水曜定休。会員や地域のボランティアが持ち回りで運営を行い、ランチやブランチセットなど地域で採れた食材を使った手作り料理を提供している。地域の作業所で作られた「かりんとう」や「手作り石けん」などの売れ行きも好調だ。
今月30日にくれよん村での植樹イベントやランチパーティなどの活動を予定している同会は、今後の活動に参加する会員・賛助会員を募っている。詳細の問い合わせは同会=電話0594(46)5655=まで。
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