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Home > さんさんバックナンバー > 2004.4.15> 3面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

さんさん【3面】

【ハタラクヒト】
柔軟性と強い意志で馬と向き合う
中村装蹄所・装蹄師
中村 勇さん

中村勇さん

  高校進学に際して、馬の世界で生きたいと考えたのが現在に至るきっかけでした」。手に職をつけるためには資格をとの思いで装蹄師の門を叩いた。「馬がいるかぎり爪はあるわけですから、仕事もなくならないだろうと考えた訳です」。

蹄鉄の状態を見る中村さん
【蹄鉄の状態を見る中村さん】
 両足で馬の足を挟み込んで固定して作業を行う。蹄鉄製作の技術と馬の扱いを熟知していることが必要となる。下を向いたままの仕事が大半なので、腰痛は装蹄師の職業病だという。

 大手の乗馬クラブでの経験を経て、現在は装蹄師と自身が経営する乗馬クラブの代表者としての二つの仕事を両立する。「趣味が仕事になっているので仕事をしているという感じはあまりないんです」。自身も競技者として馬に乗ることもあり、乗り役の気持ちが分かる装蹄師として全国から仕事の要請が寄せられる。クラブを運営していることで、自分の馬で様々な治療を試して経過を見守ることができることも装蹄師としての大きな力になっているという。爪の病気などの豊富な知識と経験を買われて全国を飛び回る忙しい毎日だ。
 「自分のクラブでは、疲れて競馬を退いた馬も受け入れています。幸せそうに寝ている姿を見ると、この仕事をやっていて良かったと感じますね。反面、嫌なのは馬が死んでしまうこと。この仕事はその悲しさと向き会い続けなければいけません。せめて一頭一頭の顔を自分が死ぬまで覚えておいてやらなければと思っています」。

 装蹄師として大切なことは? との問いに、「装蹄師は開業するまでに時間がかかるので挫折する者も多い。強い意志と日々進化する技術を柔軟に学ぶ心が大切です。もう装蹄師は職人ではいけない時代ですね」。海外の新しい装蹄技術を学び、積極的に取り入れている。
 ここ数年は日本馬術連盟でジュニアの指導も行って、次代のオリンピック候補育成に携わる。また、多度町の上げ馬神事でも動物虐待をテーマに講演を行っている。「地域も熱心に学んで年々良くなっている。若い人たちが変わることで少しずつ前進していくでしょう」。
 今後は北海道に厩舎を持って馬の繁殖を行いたいと語る中村さん。「自分で馬を取り上げて一から関わりたい、これが今の夢ですね」。

【猪名部神社での仕事の様子】

 3・4日に東員町の猪名部神社で行われた上げ馬神事。馬の蹄鉄のゆるみをチェックして付け直す中村さん。祭りでは馬も興奮状態なので豊富な経験が必要となる。
猪名部神社での仕事の様子

profile
 東京都世田谷出身。いなべ市在住。40歳。
中村装蹄所・装蹄師であり北勢ライディングファーム代表。
装蹄師としての活動を始めて10年。
北勢ライディングファーム=電話0594(72)7655。
http://www.hokusei-rf.com/

 


 

 

 

小さな幸せがつまった水彩画
辻美穂イラストレーション展「piece in PEACE」

透明水彩を使ったイラストレーション

 多気郡明和町の田端優美術館で、グラフィックデザイナーでイラストレーターの辻美穂さんの展覧会「piece in PEACE」が開かれている。25日まで。入館は無料。
 辻さんは大学卒業後、県内の印刷会社などでグラフィックデザイナーとして働き、平成8年に独立後も自身の作品の制作を続けてきた。
 今回展示されている作品は透明水彩を使ったイラストレーション=写真=など22点。水彩ならではの透明感あふれる画面には、親しみやすいモチーフが描かれ、見る人に安らぎを与える。
 「毎日の平穏な暮らしの中から拾いあげた“幸せ”を描きました。小さなお子さんと一緒に観てもらえれば」と辻さん。子供でも見やすいように、作品は低い位置に展示されている。辻さんは5月から同町大淀の自宅で児童造形教室を開講する予定。

 今後の同展の開催期間は4月16・17・18日と23・24・25日の午前10時から午後5時まで。同展の問い合わせは多気郡明和町蓑村1046の同館=電話0596(27)0727=まで。

生活にさりげない音楽を
16日にまちかどコンサート

まちかどコンサート

 財団法人四日市市文化振興財団は16日、午後5時30分から中部近鉄百貨店四日市店1階南入口(シャンデリア広場)で「まちかどコンサート」を開催する=写真は昨年行われた同催し。
 生活の中でさりげなく音楽に触れる機会をとの主旨で、毎年定期的に開催されている同イベント。市民ボランティアスタッフの運営による音楽イベントとして市民に親しまれ、今年で8年目を迎える。今年度の最初を飾る4月の出演者は、闊達な技法と音色を誇る正統派スペインギター奏者・大嶋芳さん。「ギターの王族」と称されるロメロ・ファミリーに師事して、一族以外には決して伝えられなかった「ロメロ・テクニック」を直々に学んだ。日本国内で唯一のロメロ技法継承者として、テレビ・ラジオの出演を初め、各地でリサイタルを開催して至高のロメロ・テクニックを披露している。演奏曲目は「マラゲーニャ」、「さくらによる変奏曲」、「浜辺のうた」など。
 また、今年で3年連続の出演となる「弦太っ鼓」も、午後6時15分から和太鼓のパーカッションに乗せて、津軽三味線、二胡の絶妙ハーモニーを奏でる。演奏曲目は「草原情歌」、「蘇州夜曲」、「津軽じょんがら節」などを予定。
 問い合わせは四日市市文化振興財団=電話0593(54)4501=まで。

志摩に体験型観光施設がオープン
志摩パークゴルフ場

  志摩郡阿児町国府の海岸沿いにある旧志摩カンツリー倶楽部跡地に1日、本州最大級のパークゴルフ場「志摩パークゴルフ場」がオープンした。同町が自然を生かした体験型観光施設として運営・管理する。
 パークゴルフとは、ゴルフのルールを基本に、直径6pのプラスチックボールをスティックで打つスポーツ。気軽に楽しめるとあって、全国的に愛好者が増えている。
 利用料は1回1人500円、中学生以下200円。問い合わせは同ゴルフ場=0599(47)0880=まで。



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