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度会郡小俣町のJR宮川駅前にある「えほんと童話の店・みやがわ書店」に足を運んだ。店内に所狭しと並ぶ絵本を見ると、昔読んだ覚えのある絵本もあり、懐かしさに思わず手にとって眺めた。
「若い頃、家業の本屋を手伝うのは少し苦痛だったのです」という同店代表の橋村孝子さん=写真=の意外な言葉から話は始まった。橋村さんが店を引き継ぐまでは、駅前にあるありふれた書店の一つだった同店。子育てを通して再認識した絵本の魅力が、専門店へのきっかけとなった。
7年前に絵本と童話の専門店となり、今では「はらぺこあおむし」の作者で有名なエリック・カール氏も来店するなど、その活動は全国から注目されている。橋村さん自身にも、県内の保育園などから講演の依頼が多く寄せられるようになった。
「絵本は子どもだけのものでなく、大人にもメッセージを送っています」。なるほど、昔読んだ絵本も今読み返すと印象は異なる。最近は環境や人権問題などをテーマにした絵本も増えつつあると、広島の原爆を扱った絵本を手に語る橋村さん。「毎日のように子どもの問題が取りざたされています。それは子どもの『心の健康状態』が悪くなっているからなのかも知れません。絵本は無限の可能性を秘めた『人生の豊かな肥やし』です。0歳からでも子どもは絵本に興味を示し、良い絵本は豊かな感性を乳児期から育んでくれます」。静かに熱く語りかける橋村さんの言葉にしばし聞き入り、社会問題から世界平和まで話題が広がった取材は2時間以上に及んだ。 (森)
DATA
度会郡小俣町本町163
営 10:00〜18:00
休 第1・3日曜
0596(22)4317
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