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四日市市を中心に活動するNPO法人「幸せな家庭環境をつくる会・三重支部」。同会が提唱する“幸せを生む住まい”に興味を引かれ、教室を訪れる相談者が静かに増えている。
「家が狭くなった、親と同居するなど、動機が先にあって家を建てる人が多いが、家の目的とは何かを考えた時、一番大切なのは棲む人が幸せな状態でずっと生活できるということ」と同支部所長・中村公一さん(61)。教室は月に2・3回、参加者の都合に合わせて行われる。映像や住環境論を交えて、家が住む人に与える影響について講義・相談を行っている。
中村さんが建設業界で働き始めたのは45年前。忙しく家を売る毎日を送るうち、「自分は本当に正しいことをしているのか?」という疑問が大きくなった。そんなときホーミースタディグループ(冨田辰雄代表)の“幸せを生む住環境”という理論を知って180度考え方が変わった。「以前は利益を出すことを一番に考えていたが、住環境が人に与える影響を知った時、自分が考えていた以上に大きな仕事をしていたことに気付いた。家は人が育っていく大切な場所であり、国を形作る根本ともいうべきもの。悪化する社会状況もこれまでの間違った家づくりが影響していると感じた」。
重要なのは人によって違う“幸せの感じ方”を理解してアドバイスすること。「柔らかい木の床は暖かく、誰にとっても良いものと考えがちだが、傷や汚れが気になってストレスになる人には、冷たくても固い床が良いこともある。また、高価な家をつくれば良いというわけでもない。最新のキッチンをほしがる若い人も多いが、長い生活の中で破綻が起きないようにしなければ、“永続的に幸せな状態が続く家”にはなり得ないのです」。県内の建設業者にも“幸せを生む家”の和が徐々に広がりつつある。
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市内から教室に参加した加藤富実香さんは、「もうすぐ子供が生まれるので興味があって話を聞きに来ました。保育士という職業柄、家や親という住環境が子どもに大きな影響を与えていると感じていましたが、教室に参加してより理解が深まりました」。教室の参加者には、家を建てる予定がない人も多く、家族で参加することで思いがけず考え方の違いを発見することもあるという。
昨年12月には40人の参加者と飯高町の木材伐倒現場へ赴き、建築を支える林業の現場を見学した。「木が倒れる様子を見て木の声が聞こえたと言ってくれる子どももいました。自分の住宅の目的をしっかり見定めて、家づくりに取り組む人が増えてほしいという思いで活動を行っています。相談だけでも全く構わないので気軽に参加して下さい」と中村さん。
今月6日には四日市市立労働福祉会館で、「シックハウスから家族を守る市民講座」を午後1時から開催する。受講料無料。
問い合わせは同会=電話0593(45)7726=まで。
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