|
先月31日、四日市市は同市日永東の勤労青少年ホーム(ヤングプラザきんせい)に「子どもと若者の居場所」を開設した。3月末までの毎週土曜・日曜の午後1時から午後7時まで(3月6・7日を除く)、施設の幾つかのスペースを青少年が自由に使えるスペースとして開放する。対象とする中高生が自由に集える場所にして、青少年同士の交流の場として機能させる狙い。
同市教育委員会生涯学習課・田中靖彦副参事は、「昨今、駅前やコンビニなどで所在なさげにしている子供たちが目にとまります。そういった子供の中には、良くない仲間と知り合うなどして悪い方向に進んでしまうケースもあるようです。このような状況が生まれている背景には、この街の何処にも子供たちの居場所がないからではないかとの指摘があります」。市では昨年から“居場所”とは何かを議題に検討を重ね、若者が自由に集える場所の実現を模索してきた。音楽のできる場所、スポーツのできる場所、心の安まる場所などの様々な意見を盛り込んだ新施設案もあったが、費用の問題もあって土日に使用されていない勤労青少年ホームを有効利用することを決めた。3月末まで試行的に運営を行い、4月以降も継続して運営を行う予定。使用できるスペースは1階の談話室・図書コーナー・喫茶コーナー、2階の会議室、3階の卓球などが楽しめる軽運動室。「すぐにはコンビニほど魅力的な場所にはならないかも知れないが、他者と交流したいという子供たちの気持ちを受け止める場所としてノウハウを積み重ねていきたい」と田中副参事。
 |
市の委託を受けて同施設の運営・サポートを行うのは市内で活動する市民団体「子どもの居場所を考える会」。同会は1998年の設立以来、市内の小中学生を対象に、不登校やいじめ、引きこもりなどで悩む親子のサポートを行っている。同会の原順子代表は、「ちょっとしたことでも誰かに話すと楽になれるものです。誰もが気軽に集まれる場所として運営を行い、子供たちを主体としたサポートを行う予定です」。
まだ試行段階ということもあり、駅周辺部からのアクセスの不便さや既存施設を利用することによる開放時間の短さといった考慮すべき点も残る。「利用者の口コミに頼る」という市のアピール方法で、どれだけの若者が足を運ぶかは未知数だが、県下初の試みなだけに、今後の効果的な運営に期待がかかる。
問い合わせは市教育委員会少年センター=電話0593(54)8314=まで。
|