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−自然養鶏とはどのようなものですか?
近年の養鶏は、1羽ずつケージに入れて大量に飼う方法がほとんどですが、自然養鶏では30平方・程のスペースに、メス120羽オス5羽を一緒に放ち、自然に近い形で鶏を育てます。餌にトウモロコシやフスマを混ぜたり、飲ませる水も滝のように麦飯石の上に落として、空気とミネラルを含ませています。
−自然養鶏を始めたきっかけは?
韓国で自然養鶏に取り組んでいる趙漢珪(ちょうはんぎょ)先生のことを知ったのがきっかけです。勉強するうちに、自分でもやってみたいと思うようになりました。父の介護のため1年半ほど農業の仕事を離れた時期もありましたが、自然養鶏への熱意が忘れられず、群馬県沼田市で農場長として本格的に自然養鶏を始めました。
−この仕事のどこに魅力を感じますか
自然養鶏には、ヤマハリゾート勤務時代に川上源一・元最高顧問から学んだ、「最高の食材を使った料理でお客をもてなす」という考えや、植物に必要な水や養分の量をコンピューターで計算するイスラエル農法、EM菌(有用微生物群)を環境浄化や生物の成長に役立たせる比嘉照夫琉球大学教授の研究など、自分がこれまで学んできたことが凝縮されており、やればやるほど奥の深さを感じています。
−今後の抱負などは
卵は完全な栄養食品で、昔は薬として重宝されていました。現在は安く手に入るようになりましたが、ケージで飼う養鶏は本来の姿ではありません。鶏はメスとオスを一緒に飼い、生きた有精卵を産ませるのが本当です。食は健康の源であり、自然に順応したものを食べるのが体にも良いのです。また、畜産は臭いが嫌われますが、自然に即して飼えば、ほとんど臭いもしません。今後は、健康な鶏を育てて卵の活用者にも健康になって頂くこと。そして、人が卵を作るのではなく、鶏から卵を頂くという自然養鶏の考え方を広めていきたいと思っています。
profile
福岡県北九州市出身。広島県立農業短期大学卒。ヤマハリゾートに入社、沖縄のハイムルブシで農場長として熱帯果樹や野菜栽培、庭園管理などを行う。ヤマハリゾートの川上源一氏に農業のすばらしさや、EM菌で名高い琉球大学の比嘉照夫教授に農法を学ぶとともに、コンピュータで管理するイスラエルの農業も研究した。42歳。
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松幸農産は、農家から土地を借り受けて集約的農業を営む企業。このほど、平地で雄雌一緒に飼う自然養鶏を開始、9月上旬から卵と卵を使った菓子など販売を始める。自然の摂理を生かしたこの養鶏は、これまでの養鶏とは違い、臭いがしないのが大きな特徴になっており、見学も受け付けている。問い合わせは多気郡明和町前野里中1320、農業生産法人・有限会社松幸農産=電話0596(55)3578=まで。
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