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山間部に少し入るだけで、空気がきれいで街の明かりも少ない三重県。星の観測には比較的適した環境だ。天文台やプラネタリウムなど施設が充実いているのもうれしい。もうすぐ七夕。そして今年の夏は火星が5万7千年ぶりに大接近する。梅雨明けの夜空に願いを託してみては…。
松阪市天文台
松阪市立野町の中部台運動公園内にある松阪市天文台は口径45cmの大きな反射望遠鏡を持つ昭和62年完成の天文台。数十名のボランティアスタッフにより運営されており、毎週土曜日の夜はメンバーによる観望会(天体観測会)、大きな天文現象がある時には特別観望会を行う。代表の天文台指導員・鏡洋さん(47)は「中学生の時から星が好きで、今もこうして同じ目的を持った指導員と共に活動しています。天文台の魅力は実際の星の輝きを、自分の目で直に観測できるところです」と語る。
近年、松阪市の郊外に大型のショッピングセンターができ、夜間照明で観測に影響が出るなど、付近の環境に変化が見られる。近辺の樹木が生長し、低い位置にある星の観測がしづらくなると、必要最低限の樹木の伐採を行っている。
「この天文台も開設から20年以上が経ちました。機材の老朽化などから十分な観測はできていませんが、より多くの人に星の世界を体験してもらうため、小型の天体望遠鏡を使って天文台以外での活動も行っています」と鏡さん。8月2日には松阪市で行われる「七夕まつり・鈴の音市」の会場で観望会を予定している。毎週土曜の天文台での観測会の参加は電話予約が必要。
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尾鷲市中村町の中村山公園にある尾鷲市立天文科学館は平成2年に開館。毎週末に行われる夜間観望会では、口径81cm・重さ6トンの反射望遠鏡で来館者を星の世界へと誘う。天文台だけではなく、天文写真のパネル展示など科学館の機能も持ち合わせている。
代表の湯浅祥司さん(54)は「子供の頃に親に叱られ、お仕置きで外に出された時、夜空がものすごく綺麗だったんです。それが私の天体に興味を持つきっかけかもしれません。私の青春時代はちょうど宇宙開発が盛んな時期で、アポロ計画などのニュースがリアルタイムでテレビ放映されており、星に対する興味に拍車をかけました。この天文科学館での体験が子供たちの心にずっと残ってくれたら」と語る。
県外からも多くの来館者がある同館。「望遠鏡で見ると、こんなにすごいんだ」と観望会では子供だけでなく、年輩の方も驚く人は多い。この感動をいつまでも大切にしてほしいと、希望する来館者には星の写真のデジタルプリントサービスも行っている。「近年はデジタル機器が天文の世界にも浸透し、初心者でも手軽に高精度な観測ができます」と湯浅さん。「人工衛星から地球の夜の写真を撮ると、日本列島が世界中で一番明るく写っています。今、全国各地で建築物などのライトアップが盛んに行われていますが、それは反面『光害』にもなっています。自然環境やエネルギー問題の観点からも考えるべきことではないかと思います」。
これから天体観察を始める人へのアドバイスを、津市の天体観察用品専門店「テレスコープセンターアイベル」の松本敏也さんに聞いた。
「天体観察を始めるには『星に関する基本的な知識』を持っていた方が、より楽しみが広がります。『どの星がどこの星座にあるのか』など、入門書や星座早見表などと照らし合わせて観測することをお勧めします。また夜間の観測には懐中電灯や虫除けもあると便利です。今年の夏、火星が大接近します。8月27日の午前0時ごろ、南の空に一番高く上がり、観測しやすいと思います。火星以外にも、初心者でも観測できる星はたくさんあるので、この火星の大接近をきっかけにスケールの大きい星の世界を、気長にたっぷりと楽しんでいただきたいです」。
天文台・プラネタリウムの催し
◆東員町総合文化センター内プラネタリウム
@ 0594(86)2816 火曜・祝祭日休館
■「忍たま乱太郎」〜星に誓った友情物語の段〜
日時 9/1まで 10:00・14:00・15:30の3回上映
料金 大人200円、小人100
◆四日市市立博物館プラネタリウム
@ 0593(55)2703 月曜休館(9/1〜10日の間も)
■七夕コンサート
日時 7/4 19:00〜20:30
料金 1200円(前売制)
■第8回「宇宙塾」君はニュートリノを見たか?
名古屋市科学館学芸員の野田学さんの解説による
日時 7/19 18:30〜20:00
料金 800円(前売制)
◆鈴鹿市文化会館プラネタリウム
@ 0593(82)8111 月曜・第3火曜休館
■天体観望会〜木星の観察〜
日時 8/1 19:30〜20:30
料金 100円
※雨天・曇天の場合はプラネタリウムで親子星座教室を開催
◆みえこどもの城プラネタリウム
@ 0598(23)7735 月曜日休館
■「宇宙は有限らしい」
日時 8/3まで 11:50〜12:35(土日祝のみ)
料金 大人400円、児童生徒200円、幼児100円
◆尾鷲市立天文科学館
@05972(3)0525 金・土・日曜のみ開館
入館料 大人200円・中高生100円・小人50円
■親子銀河教室
日時 7/26・8/9 19:00〜21:30
夏の星座探訪、簡単な望遠鏡の操作など。無料。
■太陽ウオッチング教室
日時 8/1〜3 10:00〜
望遠鏡で太陽の表面を観察。無料。
■尾鷲港まつり協賛・観望会
日時 8/2 19:00〜21:30
「上弦前の月」の観察と花火の観覧。
■七夕星まつり
日時 8/5 18:30〜21:00
クイズやゲーム大会と観望会。
■星座早見盤を作ろう
日時 8/9 10:00〜12:00
小学3年生以上。無料。
■星の絵本教室
日時 8/23 10:00〜
星の絵本を作る。先着10名。無料。
■火星特別観望会
日時 8/27 19:00〜23:00
火星を望遠鏡で観望。
取材協力
■松阪市天文台
松阪市立野町美濃平1268
@0598(26)2132
@0598(26)7155
■尾鷲市立天文科学館
尾鷲市中村町10番41号
@05972(3)0525
■テレスコープセンターアイベル
津市津興船頭町3412
@059(228)4119 水曜日定休
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