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Home > さんさんバックナンバー > 2003.3.6 > 1面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

さんさん【1面】

献血 支え合い

 現在、全国で年間約600万人の献血者から提供される血液が、医療の現場を支えています。医療機関で使用される血液量が、年間を通してほぼ一定であるのに対して、献血量には季節的な変動があります。ゴールデンウィークや年末年始、そして寒さや花粉症で献血者が減少しがちなこの時期も、一時的に血液が不足する状況が生まれます。輸血用血液の安全性に対する要求の高まりと共に、その重要性が一層増しつつある献血の現状を取材しました。 

献血 支え合い 献血 支え合い


献血の種類
献血の種類

 献血には『成分献血』、『400ml献血』、『200ml献血』があります。中でも近年、その重要性が高まっているのが成分献血と400ml献血です。成分献血とは、白血病治療や大手術などの際に必要な、血漿や血小板といった血液中の成分のみを採血する献血方法です。患者が必要とする成分だけを採血・輸血するため、献血者と患者の身体への負担が少ない輸血方法であり、現在の輸血の主流となっています。
 もう一方の400ml献血は、全ての成分を含んだ『全血』を採血する献血です。人間1人1人の血液は、たとえ血液型が同じでも微妙に異なっているため、複数の血液をあわせて輸血するほど、副作用の危険性が高まります。従来、一般的に行われてきた200ml献血に比べ、より少人数からの輸血を可能にする400ml献血は、輸血の安全性を高める献血方法として医療機関からの要望が高まっているのです。



安全性の地域格差

 年々その需要が高まっている400ml献血ですが、総献血量に占める400ml献血の割合は、各県によって差があり、同じ国民でありながら、住む場所によって輸血の際の安全性に差が発生するという問題も生じています。三重県の平成14年度の400ml献血割合は、87%で全国第5位。県内関係機関の呼びかけが効果を上げ、平成13年度の57.7%(全国37位)から大きくその割合を増加させたとはいえ、1位の佐賀県とはいまだ10%以上の差があります。
 日本赤十字社・三重県赤十字血液センター課長・植田克美さんは、「住む地域によって輸血の安全性に不均衡があるという現在の状況は、一刻も早く是正しなければなりません。県民の皆さまに少しでも安全な輸血をしていただくため、400ml献血へのご理解をいただけるよう努めていきたいと思います」と語る。私たちの献血への理解が、そのまま多くの患者や私たちの安全に繋がっているのです。



手順と基準

実際の献血の手順は、問診票の記入、貧血の有無・血液型の測定、問診および血圧測定、献血(成分献血・400ml献血・200ml献血)、休憩となります。採血にかかる時間は200・400ml献血で5〜10分。成分献血では採血量に応じて40〜90分程度の時間がかかります。
 健康な人であれば、献血による身体への影響はほとんどありませんが、献血者の健康を守るため、国によって様々な基準が設けられています。(以下表),



奉仕の心

四日市献血ルームは、昨年7月にスターアイランド4Fへ移転しました。四日市市三滝台から献血に訪れていた森本彰さん(63)は、20歳の時から毎月定期的に献血を続けてきました。「若い頃、看護婦さんに勧められて始めた献血が現在まで続いています。人の役に立ちたいという奉仕の精神が大切だと思います。献血は健康でないとできないことだから、自身の健康管理のためにも良いんです。若い人にも積極的に参加してほしいですね」。
 今日も日本の献血は、多くの人々の善意によって支えられています。

四日市献血ルーム 四日市献血ルーム 四日市献血ルーム 四日市献血ルーム
POINT CARD

◎写真キャプション
【左上】
採血が行われる清潔な献血ルーム。採血針やバッグは1人ひとり新しい物を使用する。
【上段中央&上段右側&左下】
献血ルームでは、献血者が快適に献血を行えるよう、ビデオ鑑賞やマッサージ器、フリードリンクなど各種のサービスが行われている。
【右下】
三重県赤十字血液センターでは、献血者に対してポイントカードの発行を行っている。県下共通で運営されているこのカードは、成分献血1回につき1ポイントとなり、ポイント数に応じて記念品と交換することができる。

 
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