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Home > さんさんバックナンバー > 2003.2.6 > 4.5面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

さんさん【4.5面】

【屋台特集「召しませ夜ラーメン」】

 夜の街角を赤提灯で彩る屋台。仕事の後や一杯飲んだ帰りなどに、暖かい光に誘われて足を向けた人も多いはず。寒い夜半にお腹を満たしてくれる屋台は、日本の食文化として私達の中に根付いています。他県では観光名所になっている屋台街もありますが、果たして県内の屋台事情は? 県内で屋台を営む人々に話を聞きました。


四日市市中央緑地公園「らいらいけん」
おでんも楽しめる屋台
らいらいけん  
らいらいけん らいらいけん  

 一般にイメージする、木の台に屋根をつけたいわゆる『屋台』は、時代と共にその数を減らし、現在は自動車を利用する形態が一般的になっている。浦城慶子さん(61)が四日市中央緑地公園前で『らいらいけん』を始めたのは7年前。夫である文男さんが体調を崩したのを機に、20年来続けてきた屋台を引き継ぐ形で営業を始めた。
 「最近は常連のお客さんが来てくれる程度です。不況の影響で、ずいぶんとお客さんも減りました。もう屋台の時代も終わりですかね」と浦城さん。大手レストランやコンビニエンスストアなど、手軽に食事ができる場所が増えたことも影響しているという。
 ラーメンは鶏ガラベースのしょうゆ味。綺麗なつゆでさっぱりとした味わい。ビニールテントの中で落ち着いて食べることができる。メニューは、ラーメン(600円・大盛り800円)、にんにくラーメン(700円)、みそラーメン(600円)、チャーシューラーメン(800円)の4種類。赤味噌でじっくり煮込んだ、おでん(4種類・1本100円)は甘味があって濃厚な味わい。おでんを販売している屋台も県内では珍しい。四日市市では他にも近鉄四日市駅周辺で屋台を見つけることができる。



津市国道23号線沿い「まるよしラーメン」
夫婦で35年 酔い覚ましのラーメン
まるよしラーメン  
まるよしラーメン まるよしラーメン  

 津市丸之内の23号線沿いの『まるよしラーメン』は、坂本博志さん(53)・八重子さん(53)夫妻が営む屋台。屋台歴35年のキャリアで、津市ではおなじみの屋台だ。こちらは、台に屋根と車輪をつけた『まさに屋台』という屋台。寒いこの時期にはビニールシートが用意され、落ち着いて食事ができるようになっている。
 ラーメンは鶏ガラとんこつのしょうゆ味。さっぱりとした味が人気だ。「うちのラーメンは屋台らしい『夜泣きラーメン』。昔ながらの味を守りながら、研究も忘れないようにしている」と坂本さん。
 ラーメンはゆで卵のサービスが付いて600円。その他にも、ねぎラーメン(700円)、にんにくラーメン(700円)、チャーシューメン(900円)などがある。昨今の不況や飲酒取締まりの影響で、やはり客足は減少しているとのことだが、それでも週末には100人前を売り上げるという。



津市大門「いながきや」
根強いファンを持つこってりスープ
いながきや  
いながきや いながきや  

 稲垣鉄次さん(67)・千代子さん(61)が切り盛りする『いながきや』は津観音近くで店を出す屋台。以前は23号線で営業していたが、3年前から現在の場所に移動した。
 「昭和36年に屋台を始めた頃には、23号線沿いに7・8軒の屋台が軒を連ねていて、店を出す前から鍋を持って待っていてくれる人がいた程だった。昔は家族連れで食べに来てくれる人も多かったなぁ」と稲垣さん。色々な人と出会えるのが屋台という仕事の一番楽しいところだという。「いつまでも元気でやってな」と声をかけてくれる人がいるから屋台を続けていられるのだという。
 こちらのラーメンはこってりと濃い味が特徴。「昔はスープに油ののった『ひね』(年をとった鳥)を使っていましたが、今では『わか』(若鳥)しか手に入らなくなったので以前に比べればさっぱりとした味になりました」と千代子さん。
 3月の花見の季節には、津偕楽公園で茶店を出すため屋台はお休み。5月から営業を再開する。



伊勢市度会橋「まるきんラーメン」
メニュー豊富なくつろげる屋台
まるきんラーメン  
まるきんラーメン まるきんラーメン  

 伊勢市度会橋付近で『まるきんラーメン』を出しているのは村井豊見さん(54)。4年前に屋台を始め、伊勢の屋台といえばココといわれるほど親しまれている。
 1時間かけて準備を行うビニールテントは村井さんが自分で工夫したもの。「これ1本でやっているんだから、美味しい物を出して当たり前。うちは接客する姿勢を一番大事にしています」という言葉通り、ストーブにテレビやラジオも備えた広く快適なつくりは、訪れる人に満足して貰いたいという気持ちが形になったものだ。
 メニューは屋台らしい味と細麺が特徴的なラーメン(みそ・チャーシュー・ねぎ・カレー)に加え、おでん(大根・卵・蒟蒻・スジ肉)やチャーハン、バッテラ(要予約)など、一品料理の店で働いた経歴を持つ村井さんならではの異例の豊富さ。正月にはおせち料理も頼まれる。「屋台をやっているのは好きだから、生活のためとかでは続かない」と村井さん。営業日が電話で確認できる珍しい屋台だ。
電話090(7434)5577(出なかったらお休み)。



県内の屋台を訪ね歩いて

 屋台を営む人々から聞こえてきたのは、景気の低迷と社会の変化による客足の減少という声だった。 一昔前には、多くの人々に手軽な食事を提供していた屋台も、店主の高齢化と共にその数を徐々に減らしている。
 夜半に外での営業となる屋台は、天気や気温で営業日が左右されるため足を運びにくい面がある。 また、どんな人がやっているかが分からないという点も、来店を躊躇させる要因になっていると思われる。
 しかし、今回取り上げたどの屋台も、快く話を聞かせていただき、誰でも気軽に利用できる屋台ばかりだった。
 何度も屋台に足を運ぶにつれ、いつもの場所にその姿が見つけられないと、それだけで街全体が寂しく見えた。 夜の街角の一風景ともいえる屋台が、このまま徐々に消えてしまうとしたら大変寂しい。 屋台のラーメンを食べた時の温かさは、決してラーメンの温かさだけでは無いのだから。 



フルーツ満載の季節パン!
桑名市 パン屋「むぎぞう 」

 昨年11月に桑名市新西方にオープンしたばかりのパン屋『むぎぞう』は、木とレンガで建てられた、素朴な外観が特徴のパン屋さん。
 店主の近藤裕次さん(31)はパン職人として働き始めて今年で6年目。「焼き菓子やパイなど、洋菓子屋のような商品も販売しています。パンはほとんど茶色ですからフルーツで彩りを加えて、季節感をアピールしています」と近藤さん。オープンからさほど時間が経っていないにもかかわらず、「メロンパンはいつ頃来たら有るの?」「フランスパンの焼き上がりは何時?」などと目当てのパンを求めて訪れる人も多く、人気の程が伺えます。
 先月11日には妻の里美さんが長女・空楽(たから)ちゃんを出産したばかり。「お店のオープンと重なって大変ですが、忙しくて休んでもいられません」と里美さん。夫婦で協力してお客で賑わう店内を切り盛りしています。
 「もう少しお店が落ち着いたら、天然酵母のパンなども販売したいです」という近藤さん。セルフサービスでパンを食べることができるイートインスペースも設けられているので、ゆっくりと時間を過ごすこともできます。

住所…………桑名市新西方2丁目308
営業時間……8:30〜19:00まで
休業日………月曜日
         2月のお休みは(6日・10日・17日・24日)
電話番号……0594(23)6577



味とバラエティに富んだメニュー
津市「ビストロエル」

ビストロエル  
ビストロエル  

 津市桜橋にある、青のドアと黄色の壁が目を引くレストラン「ビストロエル」は、2000年にオープン以来、洋食を中心とした、味とバラエティに富んだメニューで勝負しているお店です。
 冬の寒い時期には「海鮮鍋(ブイヤベース)」がお勧め。エビ・サケ・ホタテなどの魚介類と数種類の野菜を鍋で頂きます。さらに鍋を食べ終わった後の残りの濃縮されたスープを用いて、パスタとリゾットが楽しめるので、お腹も心も満足できます。予約制で、2人以上、3000円から。
 三重県ではまだまだ馴染みが薄い「あんかけスパゲティー」(5種類、850円〜)は、4種類の野菜と牛肉、トマトピューレ・ペーストを2日間かけて煮込んで作った、ピリ辛のあんが決め手。2.2mmの太麺との相性が抜群で、一度食べたらやみつきになる味です。
 お昼の定番のスープ・サラダ・ライスの付いた「日替わりランチ」(700円)も人気が高く、近くに勤めるサラリーマンやOLがつめかけます。オムライスやハンバーグ、ステーキも人気のメニューです。人形や布などで可愛らしい雰囲気を演出し、特に女性客に好評です。
 「楽しく食事と会話ができる店作りに心がけています。今後は野菜や魚介類を使ったヘルシーな料理を、もっとメニューに取り入れていきたい。」と、オーナーシェフの中村正司さんは話しています。

住所………津市桜橋1丁目677
営業時間…11:30〜14:00 17:30〜21:00(オーダーストップ20:00)
休業日……日曜、祝日、第4土曜日
電話番号…059(222)0014
HP…………http://members.tripod.co.jp/ma3si/


手作りの食材でほっと一息
久居市 カフェ「えくぼ」
カフェ「えくぼ」  
カフェ「えくぼ」  
カフェ「えくぼ」  

 昨年4月にリニューアルオープンした久居市射場町のカフェラッテ&フラワーポット『えくぼ』。栗の木の天然材を使った店内には、フラワーポットの緑があふれ、日常忙しい主婦やサラリーマンの憩いの場となっています。
 店主の内田愛子さんが白山町の自宅で育てた、手作りの小松菜を使った生ジュースがおすすめ。バナナや牛乳もミックスされ、口当たりも良くおいしい。生ジュースは全部で9種類あり、どれも天然果汁100%で新鮮。16種類ものサンドイッチの中から選んでセットで注文すると750円でお得。新メニューのカシスとライチのスムースも好評です。
 大皿で出てくるモーニングやランチもあるが、オリジナルの『ホワイトカレー』(750円)が珍しい。地元の無農薬のお米を使ったサフランライスに白いカレーをかけて食べる。「食材に使う野菜作りから、楽しんでお店をやってます。常連の方など毎日来てくれるお客様の顔を見るのも喜びです」と内田さん。
 展示・販売されているフラワーポットで春は花いっぱいになる店内。今後もハーブティーやドリア、ワッフルなど続々と体に優しい食材を使ったメニューを増やしていく予定。

住所………久居市射場町34
営業時間…8:00〜20:00
休業日……木曜日
電話番号…059(256)5111



グリル「片山」

グリル「片山」  

志摩町和具で獲れる新鮮な伊勢海老や鮑をメインにしたコース料理で、不動の人気を誇るのが「グリル片山」です。美味しさに妥協を許さない店主の片山俊視(62)さんが目指したのは、地元の食材を料理の中心に据えること。松阪市近郊で肥育される松阪牛の高級松阪肉や、伊勢湾で獲れる車海老はじめ旬の魚介、伊勢市近郊で栽培されるトマトなども食材になります。
 おすすめは、「懐石ミニ志摩コース」(9500円)。鮑のグリーンピースソース(バターやバルサミコソースに変更可)、ホワイトクリーム・白ワイン・伊勢海老の煮汁で作る特製ソースがかかった伊勢海老のヴァンブランソース、松阪牛フィレ肉の炭火焼と、まさに三重の三大美味が一度に楽しめるお得でぜいたくなコースです。お昼のコースは、Aコースの2800円から鮑コース(または伊勢海老コース)の6800円まで。
 二代目の朗(あきら)さん(26)が、昨年から始めたバレンタインの限定チョコレートケーキ(2800円)は、今年も人気を呼びそう(完全予約制)。
 席数は22席。専用駐車場は5台収容可。近くにきりんビルパーキングもあります。

住所………伊勢市吹上1丁目7−11
営業時間…11:30〜15:00(O.S.14:00)・17:00〜21:30(O.S.20:00)
休業日……火曜日(祭日は)



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