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Home > さんさんバックナンバー > 2003.2.6 > 1面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

さんさん【1面】

コミュニティーバスで
行こう!


 中心市街地からその周辺部の町村を走るコミュニティーバスが注目されています。各市町村が自主運行するこれらの乗合バスは、高齢者や子どもなど交通不便者の足を確保する大切な公共交通機関として期待されています。特色を出して利用者増に取り組む、県下のコミュニティーバスをいくつか紹介します。 


三重のコミュニティーバスの現状

 車社会の進展や少子高齢化で、国内のバス利用者は年々減少の一途を辿っています。昨年の2月から実施された路線バス参入・退出規制の緩和を機に、路線維持のため企業努力を重ねてきたバス事業者も、不採算路線の廃止や運行回数の減少を今まで以上に迫られています。その一方で、県内の過疎地域や“交通空白地帯”における交通不便者の唯一の移動手段“バス”の存在があらためてクローズアップされてきています。
 コミュニティーバスは、そのほとんどが国や自治体の公的補助を受け運営されます。三重県もバス事業者や自主運行している市町村を対象としたバス運行対策費補助金があり、毎年予算も増額しています。現在、県の補助を受けて運行しているコミュニティーバスは、37市町村172系統(資料:三重県〈平成14年度予算分〉)。「一人でも多くの地域住民に乗ってもらえるよう、“創意工夫”のバス運営を期待します」と県地域振興部交通政策チーム・マネージャーの村井敬生さん。
 最近では「芸濃町コミュニティーバス」、地域住民と企業の協働運営による「生活バスよっかいち」、「河芸町巡回バス」の試験運行が新しい動きです。


桑名市K-バス 買物客を中心に市民生活をサポート
桑名市K-バス
桑名市K-バス 桑名市K-バス
桑名市K-バス

桑名市のK-バス(Kは桑名、買物、観光、快適、軽快、敬老、コミュニティーを表す)は、市民の気軽な交通手段として平成13年4月に運行を開始。現在、市内東部・西部・北部の3ルート(運行キロ数はそれぞれ11.7、18.9、11.1km)を走っています。
 市街地の東部は桑名駅やショッピングセンター、住宅地域の西部は複数のショッピングセンター、バス空白地帯の北部は桑名駅や駅前商店街、市民病院など、各ルートごとに特色を持った利用をされています。14年度は対前年比107%(4月〜9月分)と1ヵ月の利用者数が1万人を超え、好調に推移しています
 カラフルなデザインのバスは、東部・西部ルートは車イス用のスロープを完備した低床小型ノンステップバス、北部ルートはリフト付マイクロバスで運行。運賃は1乗車100円(小学生未満無料)。回数券は11枚綴りで1000円です。昨年5月には、利用者の要望に応え、北部ルートのダイヤを一部改正したり、8月には、夏休み特別企画として、「K-バス1日乗車券」を小学生に配布するなど、利用者増の取り組みにも積極的です。



鈴鹿市C-BUS マーケティング重視のバス運営が奏功
鈴鹿市C-BUS
鈴鹿市C-BUS 鈴鹿市C-BUS

 平成12年3月に運行開始の鈴鹿市のC-BUS(CはCommunity〈共同社会〉、City〈市〉、Civil〈市民〉を表す)は、交通の便が悪く、高齢化率も高い鈴鹿山麓の西部地域と神戸・平田地区の市街地を結ぶ路線として高く評価されているコミュニティーバスです。バスの利用者総数も60万人を超え、1便当たりの利用客数も平均16人(平成14年12月現在)と年々増えてきています。
 開業に当たり、鈴鹿市が力を入れたのが、地元住民の本音を十分に引き出した調査で、それを運行システムに生かすことでした。具体的には、民間企業が商品開発時に行うグループインタビューの手法を重視。調査では「好きな時間に街へ買い物に出かけたい」「家族や知り合いに(車に)乗せてもらうよりも自分で気兼ねなく出かけたい」という本音の意見が多く出たとのこと。運行開始後のフォローアップ調査でも、利用客の生の声を拾い、「評価→改善」のサイクルを重視しています。
 路線は椿・平田線、庄内・神戸線(運行キロ数はそれぞれ約25、26km)の2つ(路線の乗り換えも可)で、運賃はどこから乗ってもJR関西本線の各駅までは100円。駅を超えての利用は200円のゾーン制に設定(小学生未満は無料)。
 バスは、乗降口に自動補助ステップを完備した小型バスで、ひときわ映えるひまわり色のデザインは、地元ホンダのデザイナーグループが担当。車内も自然と会話が弾むコの字形シート、押しやすい位置に降車ボタン、15ヵ所に握り棒、無料の貸出し傘コーナーなど工夫がされています。
 地元住民の協力も積極的で、すでに待合所の設置やバス周遊マップの作成などの実績があります。これを受け、平成13年には「C-BUS友の会」が発足し活動中。この2月14日〜20日にはSC鈴鹿ハンターで、同会主催の「C-BUS写真展」も開催されます。


南島町営バス 町内の貴重“足”は伊勢市にも直通
南島町営バス
南島町営バス 南島町営バス

 南島町営バス(度会郡南島町)は、昨年4月に運行を開始した、まだ新しい路線です。三重交通南島線(伊勢市〜度会町〜南島町)の南島町内部分(道方バス停以西)の廃止により、スクールバスを統合して町が自主運行する形になりました。
 昨年8月には、要望の強かった方座浦にすぐさまルートを新設。コミュニティーバスとしての役割を担い始めています。また、南島線への乗り換え以外に伊勢市方面(伊勢市駅、伊勢病院)の直通バスを1日に3本運行し、サービスに努めています。
 町の花・魚、あじさいとイシダイが描かれた2種類の小型ワンステップバスは、子どもたちに人気。1日の利用客は約170人で、伊勢市方面乗り換えや病院、買い物に利用されています。料金は距離に応じて100円と200円。小中学生は半額。小学生未満、身障者とその介護人、生活保護者は無料です。65歳以上の人には、バス利用券(年間2000円)を発行するなど、過疎化で高齢者が多い地域にふさわしいサービスが特色でもあります。



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