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津市大谷町の三重県立美術館が今月1日、リニューアルオープンした。昨年9月に開館20周年を迎えた同館は、1年間をかけての大がかりな増改築工事を実施してきた。新しい展示室やサービス施設も設けて、これまであまり美術鑑賞に関心のなかった人たちにも来訪を促す様々な工夫を試みている。
今回の増改築では、新収蔵庫棟と柳原義達記念館棟を増築し、空調設備等の改修を行った。東館に増築された「柳原義達記念館」では、日本具象彫刻を代表する柳原義達氏の彫刻作品と素描を展示する。兵庫県出身の柳原氏は三重県にゆかりのある人物ではないが、以前に同館で「柳原義達展」を開催したことが機縁となり、今回のリニューアルに際して78点の彫刻作品と300点の素描、関係資料などの寄贈を受けた。
パソコンによる情報収集や図書閲覧、映像ソフトの視聴などができる「美術情報室」、美術の鑑賞講座や子ども達の創作活動などで幅広く使える「美術体験室」や「講堂」が新設され、より美術に親しみやすい環境が整備された。また、子ども連れの家族が休憩所として利用できる「ファミリールーム」や、美術館の刊行物や絵はがきなどを販売する「ミュージアムショップ」も新設された。さらに、伊勢市に本店を置くフランス料理レストラン「ボン・ヴィヴァン」が同館内テナントに支店をオープン。サブエントランスも設けられ、鑑賞・食事・勉強など、様々なニーズに応えられる施設へと変貌を遂げた。
オープンに対応して、施設だけでなく企画展の充実も実施。「再会!三重県立美術館のコレクション」と題した記念展第1弾では、同館所蔵の5000点以上の国内外作品の中から、代表する250点を展示。普段は常設展で少しずつしか見られなかった作品が一堂に会する。中でも注目は今回が初公開となる(財)岡田文化財団から寄贈された画家クロード・モネ(1840〜1926)の『橋から見たアルジャントゥイユの泊地』(1874年)。会期は12月14日までの午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)。観覧料は一般800円、高・大学生600円、小中学生350円。また、同館では初の試みとなる、県民の作品を公募して陳列する「三重の美術2004」を、来年1月から県民ギャラリーで開催する。
「木漏れ日の中でポカポカするなど、鑑賞以外の楽しみ方も沢山ございます。美術館だからと緊張せず、それぞれの楽しみ方を見出して頂けたら嬉しいです」(同館学芸普及課・毛利伊知郎氏)。
問い合わせは、同館=電話059(227)2100=まで。
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