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菰野町千草の伊藤健さん(27)は、同町の伊藤工芸で家具作りをしています。家具作りのきっかけは「緑の囲まれた環境の中で、無垢の木を使い何かできないか」と考えたこと。5年前から独学で勉強しながら家具作りに取り組んでいます。
家具作りで大切にしているのは「木の自然の良さを最大限活かしたい」ということ。材としてよく使うものは、ナラ、タモ、ケヤキなど。それらを使い「できる限りお客さんの欲しいイメージにそったものを作りたい。そこから、自分なりに使い勝手も、見た目のデザインも良いものをつくりたい」という健さん。洋の中に、どことなく和の雰囲気を感じるデザインは、双子の弟の治さんの影響があるかもしれないということです。
治さんは、高校卒業後すぐ富山の伝統工芸品である獅子頭や天神様などを彫る職人の親方に入門しました。そこで7年間の修業と、1年間の丁稚奉公を経て、らんま作りも含め、基本的な技能を習得し、菰野に戻り活動しています。
治さんは「地元の人にまず目を向けて欲しい。伝統的な流れの上に乗って、自分なりのものが作りたい」という思いで、創作活動と仕事をしています。
2人に共通する思いは注文をもらった時、お客さんにも喜んでもらえ、自分たちも納得できるものづくりです。また、大工をしている長男のごうじさんも含め、健さんは「3人で、何か共同で仕事がしたい」ということです。治さんは「自分たちがそれぞれに確立すれば、自然と共同で仕事ができるようになると思う」と話しています。
家具の注文は今のところ地元の人と、その人たちからの口コミが中心。注文の際には、打ち合わせをしてから取り組むということです。
「三重にいる自分たちとして、何か形を作りたい」と健さんは笑顔で話しています。伊藤工芸では、ご両親も焼き杉工芸を営んでいます。
(写真左上)左側が健(たてし)さん、右側が治(はじめ)さん。治さんの作業スペースで。
(写真左下)無垢の一枚板を使ったテーブル
(写真右上)ランプは2万円。下の小さい台はタモ材で仕上がっている。
(写真右中)治さん作の木彫りの額。この他にも作品が。
(写真右下右)千草地区の少し奥まったところにある工房。
三重郡菰野町千草653―6。TEL.0593(94)3065 FAX.0593(94)3139
訪れる際は事前に確認をして下さい。
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