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Home > さんさんバックナンバー > 2002.9.5 > 1面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【1面】

さわやかマナーが行きかう?
みえの道


県内の交通情勢

 「三重県民は信号を当然のように無視する。運転マナーが本当になっていない!」「車の運転が荒く、横断歩道で人が待っていても止まってくれない」「身体障害者用の駐車スペースに平気で止める人がいる」。いずれも本紙のアンケートに寄せられた、県外移住者からの率直な意見です。なぜ三重県は他県の人から運転マナーの悪さを指摘されるのでしょうか?

 三重県警察の発表によると、平成13年の全国の交通事故死者数は8747人で、20年振りに9000人を下回っている。しかし三重県の交通事故死者数は221人で5年連続して200人を超え、総交通事故件数も66,668件、人の死傷を伴う人身事故は12467件発生するなど全てが増加傾向にある。これは県内で1日当たり183件の交通事故が発生し、45人の人が死傷した計算になる。

◆数字が示す県内の交通情勢

平成13年度三重県の交通情勢
●都道府県別人口10万人当たり死者数
全国第2位
●人口10万人以上都市の10万人当たり死者数(全国227都市中)
全国第1位=三重県松阪市
全国第2位=三重県鈴鹿市
●運転者1万人当たり死者数 全国第2位
●自動車1万台当たり死者数 全国第3位
●交通事故致死率 全国第4位
●自動車保有率 全国第9位

 上の全国順位が示すとおり、県内の交通事故事情は惨憺たる状況といえる。これほどの数字を目の当たりにすると、三重県だけが抱える特別な問題があると考えざるをえない。
 三重県の交通の特徴としては、主要な移動手段が車であることと、縦長の県に点在する各都市を、国道23号が串団子状に貫く構造が挙げられる。特に国道23号はスピード違反と信号無視の多さが目立ち、人身事故が最も多く発生している。また都市間の距離が離れていることで、負傷者の搬送に時間がかかり、事故を起こしてから24時間以内に死亡する人が他県より多いという報告もある。
 松阪市・鈴鹿市という事故が多い場所に関しては、観光地ということもあり、道に慣れていない外来通過車の事故が多いのではないかという予想もあったが、実際は事故の90%以上が管内の在住者が起こしているものだった。県内の死亡事故の5件に1件が飲酒によるもので、全国平均の2.5倍という高い比率を示しており、シートベルトの着用率も死者では約33%と非常に低くなっている。三重県民の交通モラルの低さが事故件数の多さに直結していると考えても良さそうだ。

◆関係各所の声

 「道の整備が遅れているから事故が多いなどと言う人もいますが、一番問題なのはドライバーに譲り合いの心が不足していることです」と言うのは三重県交通安全協会安全対策部長 瀬川 晃さん。三重警察本部交通企画課の児玉 忠さんは、「県内の交通情勢は、飲酒率の高さや高齢者事故の増加など多くの問題を抱えています。しかしその理由が、県民のマナーが悪いからだとは一概には言いにくいところがあります」と慎重だ。しかし、「私も県外を度々運転する機会があるのですが、他の車の走行スピードなどから三重県との差を実感することも少なくありません」と本音も漏らす。
 三重交通 津・中部観光営業所区長の岡野善一さんは、「三重県は全体的に車のスピードが速く、周りが見えていない自己中心的な運転が特徴です。観光バス運転手には『マナーの良い関東と悪い関西』という暗黙の了解がありますが、三重県は残念ながら関西側に属すると思います」と言う。
 企業ドライバーの交通教育を行っている鈴鹿サーキット交通教育センターの菅原 元さんからは、「当センターで行われる交通教育の大半が県外企業からの依頼です。一旦、大事故が起きれば、企業の責任が厳しく問われることは避けられません。職業ドライバーには一般の人のお手本になるような、高い安全意識でハンドルを握っていただきたい」と県下企業の交通安全への取り組みの遅れを指摘する声もあった。

◆ワーストを返上するために

 取材を通して聞こえてきたのは「モラル」・「県民性」という県民自体を問題視する言葉だった。鈴鹿サーキットという国際的な施設を抱えることもあり、カーライフを楽しむ人が多い一方、車の違法改造や公道とサーキットの混同など、安全運転をすっかり忘れているドライバーも多いのではないだろうか。車を運転する時には、その人の性格が露わになるといわれるが、『自分勝手でルールを守らない』それが三重県民だと思われるのはあまりに悲しい。
 本誌のアンケートには「三重県はのんびりしていて人が温かくて好き」「自然がいっぱいで人柄もおだやかでとっても良いところです」といった肯定的な意見も数多く寄せられている。自然と歴史に恵まれたこの県を訪れる人が、安全で気持ちの良いドライブができるように、県民1人1人が優しい譲り合いの気持ちを持って安全運転を心がけたい。

 取材協力
 三重県警察本部   (財)三重県交通安全協会   (株)鈴鹿サーキット交通教育センター
 津ドライビングスクール   三重交通株式会社 中部観光営業所

●9月の交通関連イベント●

四日市自動車学校
一般開放実施  日時:9/22(日) 9:00〜16:00
内容:普通車・大型車・牽引車。大型特殊車の体験乗車。ーパードライバー等への指導。
料金:無料  ※予約が必要。  電話 0593(53)0151

鈴鹿サーキット交通教育センターモーターサイクルスクール
1日開放デー  日時:9/22(日)
内容:大型バイク(ハーレー、BMW、DUCATI、HONDA)の試乗会(二輪免許が必要)とバイクの乗り方教室(二輪免許不要)。
料金:無料  電話 0593(78)1111

津ドライビングスクール
教習所1日無料開放  日時:9/29(日) 11:00〜16:00  
内容:四輪回転シミュレーター、ペーパードライバー運転指導、子供の免許証作製、交通遺児チャリティーバザー、ミス津を写す会、津ドライビングスクール屋台村
料金:無料  電話 059(224)018



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