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Home > さんさんバックナンバー > 2002.5.2 > 8面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【8面】

【花式】
Vol.21 花と虫の微妙な関係


Vol.21 花と虫の微妙な関係

 花がたくさん咲いてくると、蝶や蜂がたくさん集まってきます。もちろん花は彼ら(彼女ら?)に花粉を運んでもらうのがそもそもの目的で、美しい色や香りをまとっているわけです。虫のほうは甘い蜜や、その花粉を食料にするために花を訪れるので、お互いに得をするわけです。花のほうもなるべく効率よく花粉を運んでもらうように、特定の虫にだけ蜜が吸えるような形に進化したものが多いのです。
 例えば、根元のほうを細くして、小さな虫かあるいは蝶や蛾のように口吻の長いものしか蜜を吸えないようにしたり、または藤などマメ科のものは旗弁で花をふさぎ、アブや蜜蜂のような力のある虫しかこじ開けて入れないように工夫しています。ですから、体のサイズや構造が合わない花からは蜜が吸えないので、特定の花にはある程度決まった種類の虫しか訪れないようになっています。自然は良く出来たもんだと関心させられてしまいます。
 しかし、自然はもっと面白くて、なんと虫の中にはそのルールを無視して、花粉を媒介せず一方的に蜜だけ吸ってしまう無法者がいるのです。盗蜜という行動なのですが、一番代表的なのはクマバチで、この時期ツツジや藤の花にもたくさん訪れています。この蜂は大型のため、小さな花や、中心が細くなった花には入って行けません。そこで、ずるをして、花の外側から穴を空け、まんまと蜜を盗んでしまうのです。花にとってはいい迷惑です。花にクマバチがたくさん集まっていたら、それは盗みの現場かもしれません。

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