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―奥村先生が囲碁を始められたのはいつ頃ですか
歳の頃です。新聞で目にした少年囲碁大会の記事がきっかけでした。囲碁を始める年齢としては遅かったですね。
― 歳で始めても遅いものでしょうか
そうですね。トップ棋士というのは4・5歳の頃から碁で遊んでいるような碁のエリートばかりです。遅れて始めた者が、そういった人たちと互角に競い合っていくのは、中々難しいものがあります。とはいえ、私の場合、好きで始めた囲碁ですから途中でやめたいと思ったことは一度もありません。
―棋士として重要な要素とはなんだと思われますか
才能と環境、そして努力の3要素だとよくいわれます。一番重要なのは、やはり生まれ持った才能だと思いますが、後天的に得たもので補えるという人もいますし、確かなことがいえることではありません。
ただ長年、院生の師範として多くの棋士を見てきた実感として、才能の差というものの大きさは確かに感じます。勝負に対する気力も大事です。
―現在、子どもたちの間で囲碁が大変な人気ですね
ええ、碁を題材にした漫画の影響が大きいですね。私の囲碁教室も子どもの生徒で一杯です。お爺さんと子どものコミュニケーションが図れるなど、大変良い状況が生まれていると思います。
―三重県内の囲碁界の情勢はいかがですか
県内でも若年層に期待できる棋士が育ちつつあります。今年8月に行われた全国少年少女囲碁大会の小学生の部では、県内の小学5年生の子が優勝して注目を集めました。私も彼の指導を見守っている1人ですが、将来が期待できる才能だと楽しみにしています。
―奥村先生の今後の目標などお教え下さい
県内の子どもたちの育成に力を入れて、囲碁の更なる普及の一助になればと考えています。
profile
名古屋市出身。桑名市大山田在住。53歳。日本棋院棋士7段。趣味は囲碁と読書。現在、桑名市の囲碁クラブで子ども囲碁教室を主宰し、後進の育成に力を注いでいる。
【週末の囲碁クラブで囲碁に熱中する子供たち】
少年漫画「ヒカルの碁」(集英社刊)の影響で囲碁を楽しむ子どもたちが全国的に増えている。県内の囲碁クラブでも子どもを対象にした囲碁教室が設けられ、多くの子どもたちが碁盤を前に真剣な表情で考える姿が見られる。
プロの棋士になるには、まず試験に合格して院生になることが必要。その中から更に試験に合格した者がプロ棋士となる。プロ棋士になることができるのは毎年全国で6人程。才能と努力が要求される狭き門。
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