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桑名市福島新町、榎本鈴代さん(58)=写真=は、ピンクリボン活動に積極的に取り組むエイボン・プロダクツの勤続28年のベテラン社員。販売員らに、顧客に乳がん検診を呼びかけるよう、指導している。
「誕生日に乳がん検診を含めた健康診断を受けることが当たり前なんです」。エイボンでは費用の補助もあり、本社勤務の女性社員は全員が検診を受けている。榎本さんのように地方の社員を含めても、昨年の受診率は45%に達する。
榎本さんは40歳の時に子宮けいがん、3年前には皮膚がんを患い、2度の入院と手術を経験した。「がんの怖さと検診の大切さ」を多くの人に知ってもらおうと、活動に熱心になった。「お客さんには必ず『検診を受けましたか』と声をかけてもらいます」
会社が開くピンクリボン活動のイベントに参加するだけでなく、自発的な活動もしてきた。2005年に津市で、翌年には四日市市で、同僚8人と街頭に立ち、寄付金つきの「乳がんさよなら口紅」を売ったり、商品のサンプルを配ったりしながら、乳がん検診を呼びかけるキャンペーンをした。
それが会社に認められて、2002年から毎年、ピンクリボン活動の優秀な社員として表彰を受けている。
「これからも多くの方に声が届く場でイベントを開き、すべての女性が乳がん検診を受けるようにするのが、私の使命だと思っています」
エイボンは1993年以来、50か国以上で乳がんの早期発見の啓発イベントを催している。日本では2002年から「ピンクリボンウォーク」を開き、寄付金つきの商品やピンクリボンをモチーフにしたオリジナルグッズを販売して資金を集めた。今年度も5月のつくば市を皮切りに開く「ピンクリボンコネクションツアー」をはじめ、さまざまなイベントを予定している。
こうして集めた資金は2007年度だけで約1千万円、6年間の累計は2億円を超えた。「エイボンピンクリボンサポート」として、マンモグラフィ車設置の助成、乳がん検診に携わる女性医師や技師の育成などに役立てられている。
県内では昨年度、「NPO法人三重乳がん検診ネットワーク」が、県内の登録医療機関で受診すると個人データがID番号で管理されるという、全国初の取り組みに対して150万円の助成を受けた。 |