しつもん  タテながの三重県、ど真ん中ってどこですか?
教えてください。
 
 
  三重県って南北になが〜いよね。上から下まで地図で眺めているとまだ行ったことないところもたくさんあるんだって気づく。かくれんぼでいろんなところに行ったけど、次はどこにいこうかな?
  質問の三重県のど真ん中って地図からだとここかなっていろいろ想像できちゃうけど、そんなんじゃなくて「ここが真ん中です」っていえる何かはないのかな?
  きっとどこかに誰かが調査したデータとかあるんじゃないかなって思った僕は県庁へ電話。ここなら三重県のいろんなデータが集まってるに違いないってことで、聞いてみた。
  土地のことに詳しそうなところに聞いてみたけど、「そのようなデータはありません」といった感じの返事。僕が聞いた担当の人はいろんな部署に聞いてくれたんだけど、それでも分からなかった。
  三重のヘソを探すことを甘くみていた…。途方にくれた僕。地図を眺めながら、どうしようどうしよう。




▲なるほど、この辺りなのか・・・

▲うむ・・詳しくてためになるなー

▲記念に。宇気郷地区市民センターのみなさん

▲あーこの辺りに三重の中心が・・・
 三重のへそ探しを続けていた僕は、愛知県名古屋市にある国土地理院の中部地方測量部に向かっていた。ある人から「ここから何か分かるかも」との情報をもらったからだ。
  初めて三重県から出た僕。
  ここがみえのへそ、中心といえるものはないか尋ねると「それには重心というものがあります」という返事。それは世界測地系という方法で数値で表すことができると教えてもらった。
  その場所を示す数字を聞くと「北緯34度31分00秒、東経136度22分42秒です」とのこと。それを聞いても難しくてわからないから、いっそのことズバリ聞いてみた。地図を見ながら教えてもらうと松阪市柚原町にある山の頂上付近だった。
  さっそくその場所へ向かおうとした僕に、担当の人が教えてくれたのは、このデータは平成14年まで主流だった日本測地系というデータをコンピュータで変換したもの。正式に調査したものではないので、実際にはどうしてもずれがあるということだった。
  でも、地図の場所のどこかにへそがあるのは間違いない。その場所をこの目で見たいと、思った僕は松阪市へ。初めて行く土地だったので、地元の人に話を聞こうと地図が示す付近にある、宇気郷地区市民センターに立ち寄った。突然、やってきた僕に快く対応してくれたのはセンター所長の清川直樹さん(36)。
地元の地図を見せてくれたり、地域の歴史などを教えてくれたんだ。僕が目指す場所の近くにもいったことがあるらしくて、道をくわしく教えてもらったよ。
▲ラクチンなのね〜隊員1号よろしく頼むね〜

  そして、偶然センターにいたのは、地区の公民館長を務める中尾進英さん(84)と道原利和さん(71)。お二人ともこのあたりの山のことにものすごく詳しくて、頂上までにどれくらい時間がかかるなど、ご自分の経験談とかいろいろ聞くことができた。

みなさんに見送られながら僕は山へ。登る前に服装をととのえ、腹ごしらえをしていざ三重のへそへ!
  登山道もない険しい道に僕は挑んだ。ときに足をすべらせ、木の根っこにつかまったり、必死で登った。途中に鹿さんの足跡があったりして、会えるかなって思ってたら、5メートルくらいすべり落ちちゃった。あぶないあぶない。倒木や傾斜に苦しみながら、地図が示す場所に向かう。そして、登りだすこと約1時間・・・。ついにたどり着いた。
  ここから見える光景にへそはある。まわりには木ばかり。
ここが三重のへそなんだ・・・。こうして僕のみえのへそ探しは終わった。
  ヒツジー調査によるみえのへそは松阪市にあった。