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環境を考える

 
ゴミ化せず、CO2削減需要増す機密文書処理
 
▲出張細断サービスをするエコポリスバン
◆いせ梅田のエコ事業
 1974年に古紙・廃プラスチック等のリサイクル処理の会社としてスタートした伊勢市の有限会社いせ梅田(梅田茂社長)は、三重県内一円にまで事業エリアを広げながら一貫して環境にやさしいリサイクルを実現してきた。そして、現在は、オフィスから出る古紙の中でも、いわゆる機密文書の処理事業も積極的行い、注目を集めている。
◆古紙回収
  各種団体・企業・一般家庭より出された新聞・雑誌・段ボール等が対象で、分別回収して加工を施してから、製紙会社に渡し、そこでトイレットペーパー等のリサイクル商品に生まれ変わる。次から次へと発生する紙ゴミの場合は、定期的な回収が基本だが、指定日回収も行う。
  同社によれば、古紙のリサイクル率は現在約64%と高い数値にあるが、一般焼却ゴミの40%程度は紙ゴミだという。「尚一層の分別が必要といえます」と梅田社長は話す。
◆廃プラ回収
  廃プラスチックの処理は、これまで焼却や埋め立て処理がほとんどであったが、最近はリサイクル処理が増えている。ペットボトル、食品用トレイ、発砲スチロール等が対象で、回収物はRPFと呼ばれる固形燃料になり、燃料として再利用(サーマルリサイクル)され、またプラ製品を製造するための再生ペレットといわれる原料になって素材としてリサイクルされる。
◆エコポリスバン活躍
  最近、同社が特に力を入れているのが、各種団体・企業を対象とした機密文書の処理・回収のリサイクルだ。「エコポリスバン」と呼ばれる大型シュレッダー搭載のトラックで処理先の事業所まで直接出向き、お客の目の前で細断。万全のセキュリティー体制で臨んでいる。顧客データ、会計資料、企画書、その他社外秘扱いの書類や他人の手に渡ると悪影響を及ぼす可能性の高い書類を安心して処分できると、県内の事業者からも好評。
  エコポリスバンによる機密文書の出張細断サービスは、紙製品メーカー・ナカバヤシ株式会社を中心に製紙会社、製紙原料会社が共同で開発した循環型リサイクルネットワーク「パピルスネットワーク」事業の一つ。三重県では、いせ梅田が同ネットワークに唯一参加、エコ事業を実施している。
  「事業所の規模は問いません。数か月に1回でも書類がたまってきたら、お気軽にお電話ください」と梅田社長。
  個人情報の漏洩などが問題化する中で、このサービスは適宜を得たエコ事業といえる。
【メモ】有限会社いせ梅田=伊勢市小俣町元町1571、TEL0596(25)9780
 
 
 
クールビズを積極展開エコバッグ利用推進も
 
▲今年のクールビズファッションショー
津松菱のエコ活動
  今回は津市の百貨店・株式会社津松菱(松村尚社長)のエコビジネスと省エネ活動を紹介する。
◆クールビズ
  松菱百貨店では、3年前から紳士服フロアを中心にクールビズの売り出しを始めている。
  クールビズとは、環境省が中心となって夏期に実施する環境対策などを目的とした、ノーネクタイ開襟シャツ姿に象徴される衣服の軽装化キャンペーンで2005年に開始。温室効果ガス削減のため、夏のエアコンの温度設定を28度にする取り組みもその一つだ。
  同百貨店のクールビズフェアは毎年6月から8月までの3か月間。通気性・速乾性を持った素材のシャツやスーツ、涼感あふれるネクタイ、メッシュ使いの革靴などといったビジネス・スタイルを、百貨店ならではのおしゃれなセンスとクオリティーの高さで提案している。
  同社営業推進部の川合正部長は「ネクタイを外すだけがクールビズでない。素材・デザイン・コーディネートなど様々な形でのクールビズの提案が年々増えてきている」と話す。
◆ファッションショー
  昨年からは、クールビズ・スタイルのファッションショーも始めた。今年は6月10日に開催。松田直久・津市長も参加し、地域や行政の人たちと松菱の販売員がモデルを務め、ショー形式でお勧めのスタイルを紹介。百貨店の特性を活かしたファッション性の高い、クールビズ・スタイルの提案は非常に好評だ。
◆エコバッグの推奨
  10年ほど前からレジ袋不要を提唱。オリジナルのエコバッグ「グリーンバッグ」(500円)の販売をしている。グリーンバッグ利用時に500円以上の買い物をすると、1日につき1個スタンプを押して貰える「グリーンバードカード」も発行。スタンプ15個、30個で環境に優しいエコグッズの進呈がある。さらに45個貯まると500円の松菱お買い物券がもらえる。「ロハス志向の方に支持を得ている」と川合部長。
◆社内では省エネを
  一方、社内でもエコの取り組みを積極的に実践。男性の社員・販売員はノーネクタイのクールビズ・スタイルで仕事。事務所や商品倉庫などでは、エアコンの温度を28度に設定し、小まめな消灯を心掛ける。また、毎週木曜日に「ノー残業デー」を設け、全従業員が定時で帰社している。
  同社は、冬場の環境対策ウォームビズにも意欲的。エアコンの温度を20度に保ち、ベストやセーターなどを重ね着するなどを意識的に行っている。
  【メモ】(株)津松菱=TEL059(228)1311
 
 
 
天然木で造る住まい人に優しい住環境
 
天然樹ホームの提案
  地球温暖化対策、省エネ、エコ活動など環境保全活動の普及・啓発が進められている。三重県内でも例外ではない。今こそ一人ひとりが自らの生活・行動を見直していく必要がある。各界各層の県民に登場してもらい、環境問題を考えていく。
  初回は住環境について、人間に優しい住宅を提案している(株)天然樹ホームの照井修二社長に話を聞いた。
◆シックハウス
  近年、問題となっているシックハウス症候群。住宅建材に使われている化学物質が原因で頭が重い、目が痛い、息苦しいなど住人が訴える症状のことだ。それが元で心身ともに狂いが生じている人が増えている。
◆室内全て天然素材
  そこで同社は『天然の木で造り上げる住まい』=写真=を提案する。柱はもちろん室内のすべてに天然木と天然素材を採り入れている。自然と親しみ触れ合う毎日を実現することで、家族全員の健やかな笑顔と豊かな未来を導くこだわりの住宅だ。
◆化学物質を使わず
  一般住宅では壁紙に塩化ビニール、可塑剤、防カビ剤や合板ドア、床(フローリング)には接着剤、塗料、防虫剤などが使われている。住人の健康を蝕む原因となっているものだ。そのような健康を阻害する要因を、排除したものが『天然の木で造り上げる住まい』だという。
◆「三重の木」使用
  それ以外に同社が造る「住まい」は、三重県認証材『三重の木』の柱、総檜柱(4寸角)や無垢材、壁には天然素材の珪藻土を使っている。珪藻土塗りの土壁は断熱効果と調湿効果が抜群という。極厚3センチの赤松無垢の床板は、木の温もりで床暖房も不要。
◆CO2の発生抑制
  天然木や天然素材には、そのもの自体にCO2を保持し閉じこめる性質がある。そしてクロスやビニール、合板ベニヤを使わないことで石油・化学燃料を消費せずCO2を発生させない。断熱性と保湿力が高く耐久性に優れた無垢材、珪藻土により電気の消費量を抑えて省エネに役立てている。長持ちすることでリフォームなどによる廃材も出さない。「三重の木」を使うことで林業振興と三重の山の保全にも貢献している。
  『天然の木で造り上げる住まい』は、正に環境に優しく経済性にも優れている。環境保全には1石2鳥、3鳥、4鳥にもなる住環境を考慮した人に優しい住宅といえる。
  【メモ】(株)天然樹ホーム=TEL059(225)7227
 
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