三重県の地域情報応援サイト RAKU(北勢・南勢版共通版)/2008年1月24日 5面
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Home > バックナンバー > 2008.1.24> 北勢・中南勢共通版 5面

 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【北勢・中南勢共通版 5面】

 YOUグループ・RAKU共同企画  
マンモグラフィで乳がん ストップ

▲熱っぽく活動内容を語る竹田教授
▲登録カード

第1回は三重乳がん検診ネットワークの活動を紹介
検診率全国平均17.6%下回る三重県 地域で最大約30ポイントの格差

  今、乳がんが増えている。早期に発見し、早期に治療することが重要だが、乳がん検診の受診率は全国的にも低く、三重県は全国平均17・6%を4ポイント下回る13・6%(全国38位)。県内受診率トップの木曽岬町35・8%に対して、熊野市は2・4%と地域によって大きな開きがある。(左下の県内受診率ランクを参照)。1人でも多くの人に乳がんについての認識を高めてもらうため、「2008年ピンクリボンサポート」を特集する。第1回は「三重乳がん検診ネットワーク」の活動を紹介──。
  同ネットワークは三重大学医学部附属病院を中心に、県内約40の医療機関が一体となって、マンモグラフィ(乳房X線撮影)検診の普及を目指し、05年に発足したNPO法人。代表は病院副病院長の竹田寛教授。取り組みの中で最も注目されるのは、乳がん検診結果の共通様式の個人ファイルを作り、各医療機関と三重大学附属病院をネットワークで結ぶ「マンモグラフィ登録システム」。医療機関の壁を越えた全国初のシステムで、現在23医療機関が参加している。
  受診者には、I・D番号を記した登録カードが配布される。これにより、参加機関が受診者の過去のデータを共有できるようになった。05年7月から登録を開始した結果、毎月平均千人ずつ増え、07年11月には登録者は約2万9千人を超えた。
  これまで厚生労働省が発表する受診者数は市町村検診のみを対象としたものであり、職域検診や自己検診は含まれていない。同ネットワークの取り組みにより、県内すべての受診者数の把握を可能にした。
  また、同ネットワークは、医師や診療放射線技師を対象としたマンモグラフィ撮影・読影講習会を主催したり、市町村主催の健康まつりにも参加し、マンモグラフィ検診の重要性を住民に啓発するなどの活動も行っている。

 
 
三重乳がん検診ネットワーク加入施設

▽桑名=山本総合病院、桑名市民病院、ヨナハ総合病院、青木記念病院▽いなべ=いなべ総合病院▽四日市=県立総合医療センター、四日市社会保険病院、四日市健診クリニック▽鈴鹿=鈴鹿中央総合病院、鈴鹿回生病院、塩川病院▽津=三重大学医学部附属病院、岩崎病院、県健康管理事業センター、津健康クリニック、遠山病院、永井病院、三重中央医療センター▽名張=寺田病院▽松阪=松阪中央総合病院、済生会松阪総合病院、松阪市民病院、桜木記念病院▽伊勢=町立玉城病院、大西クリニック、市立伊勢総合病院▽志摩=県立志摩病院▽南勢=紀南病院
問い合わせは、同ネットワーク事務局TEL059・231・5029へ。
 
 
ピンクリボン一口メモ

■25人に1人 日本女性の25人に1人がかかるといわれている乳がん。毎年4万人がかかり、約1万人が亡くなっている。30歳以上の女性の死亡原因ではトップで、年々その数は増加している。欧米では、乳がん患者数は増えているものの、1990年代からは乳がんによる死亡者数が減少し始めた。この理由の1つには、マンモグラフィによる検診受診率が50%〜70%と一般的なものになったことがあるといわれている。
 
 
早期がん発見に有効 ネットワーク代表竹田寛教授に聞く

─ネットワークに登録するメリットは何ですか?
  竹田教授 別の医療機関でマンモグラフィ検診を受けても、結果が一つのファイルに個別に入力されますので、病院が変わっても個人の情報をトータルに把握できます。過去の情報を正確に得ることは大変重要です。
─今までも、前の検診結果を別の病院に持参することはあったと思いますが。
  竹田教授 結果の記入の仕方にばらつきがあり、あまり参考にならないものもありました。このシステムでは共通の様式のファイルへ結果を入力するようになっています。診断だけでなく次回の読影にも役立ちます。
─個人情報を記入しますが、安全ですか?
  竹田教授 検査の結果は、三重大学のコンピューターに厳重に保管され、外部に漏れたり公表されたりすることはありません。
2年に1度は検診を
─市町村検診のみのデータだけでは不十分だということですね。
  竹田教授 検診には職場で受けるものや、個人で受けるものもあり、市町村検診だけでは全体像がわかりませんし、対策も立てられません。
─ところで、なぜマンモグラフィ検診が大切なのですか?
  竹田教授 乳がんは早期に発見して治療すれば治ります。マンモグラフィは触診では分からない、早期のがん発見に有効です。
─マンモグラフィはどれくらいの頻度で受ければよいのですか?
  竹田教授 原則として2年に1度はすすめたい。特に40歳以上の女性にはきちんと受けてほしいです。
─今後の目標をお聞かせください。
  竹田教授 三重県在住の40歳以上の女性は約54万人。その半数である約27万人の登録が目標です。また、現状のシステムではマンモグラフィ検診の結果しか送受信できませんが、次の段階ではデジタル画像の送受信を可能にしたいです。それが実現して初めて受診者側、医療側に大きな利点が生まれるでしょう。
  次回はスタッフのマンモグラフィ検診の体験記を中心に報告する。

2008年ピンクリボンサポートに対するご意見をお寄せ下さい。
協力・NPO法人 乳房健康研究会

 
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