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この春から、市民農園を借りて畑を始めた。菜園作りは、夫婦そろってまったくの未経験。本を片手に土を耕す不安な日々だが、意外に喜んだのは小学2年生になる長男だ。「今日は何か植える?」と、喜んで畑についてくる。泥いじり体験に乏しい我が息子。この機に、土に親しむのもいいかもしれない。 (ライター・小谷尚子)
市民農園で
私たち家族が借りている畑は桑名市長島町の市民農園。広さは 35 平方bで、年間賃貸料は1万円だ。
とにかく素人なので、本に書いてある通り、石灰や堆肥をまき、ひたすらくわを片手に土を耕す日々なのだ。その光景はさながら日本昔話。慣れない作業で、手にはマメも出現!
さて、息子はというと、くわ仕事を手伝うのはほんの一瞬。すぐに力尽きて、2歳の妹と土遊びを始める。
「おっ、待ってました!」。息子が声を上げる。土の中から何やら得体の知れない幼虫が出てきたようだ。とはいえ、実は彼、虫は大の苦手。スコップでこわごわ空き容器へ入れ、「これ、ぼくのペットにしよっ」。これから、畑では、いろいろな虫たちが顔を出してくれるだろう。
ひたすら土を耕すかたわら、3月中旬にジャガイモを植えた。「僕がやるー」と張り切って植えてくれた息子。植え付けから3日もしないうちに「ねえ、もう芽が出てるかなあ」
桑名市多度町高橋さん家族は… 以前、息子が、「ニンジンって木になってるの?」と聞いてきて笑ったことがある。でも、無理もない。畑のニンジンを見たことがないのだから。
桑名市多度町で畑を借り、今や菜園生活6年目となる高橋直希さん( 36 )家族。四人家族の食卓に上る野菜は、畑で収穫したもの。お店ではほとんど買わないそうだ。
「白いトウモロコシとブロッコリー、それにトマトが好き!」と1年生になったばかりの長男、侑希君(6)。「夏はねえ、毎日キュウリなんだよ」と笑う。
侑希君は生のネギ以外なら野菜は何でも食べる。二男の瑞希ちゃん(2)と共にお気に入りなのは、生のニンジンスティックだそう。
「畑のおかげで、子どもたちは、野菜の季節を知っています。野菜本来の味を味わえるのも畑の魅力かな」と直希さん。妻の淑子さん( 36 )も「土を耕したり穴をほったりという遊びは、畑で作業しない限り、経験できない」と話す。
さあ、我が家の畑で、息子はどれだけ土や野菜に親しむだろう。以前、田植え体験に親子で参加したことがある。多くの子どもが、喜んで泥水に入っていくのに、「嫌だ!」とあぜ道で泣いていた息子。野菜の生育もさることながら、彼の成長も楽しみなのだ。 空きを待つ市民農園
市民農園を借りてみたい方は各自治体でまず、農園の有無を確認。市民農園は空きを待っている人が多く、興味のある人は早めに予約をした方がよさそうだ。
また、津市白山町の「リバーパーク真見」(TEL059・262・5002)では、宿泊施設つきで農園を貸し出している。年間契約料は 30 から 40 万円だが、県外からの利用者も少なくない。
農協などが主催する田植えや収穫体験に参加するのも一つの方法。気軽に収穫体験が楽しめるのは桑名市長島町の「輪中の郷」(TEL0594・42・0001)。体験農園で、季節の野菜を収穫できる。 |