RAKU/2月22日 5面
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Home > バックナンバー > 2007.2.22> 5面

 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【6面】

   
学習塾特集

少子化、学力の低下が問題になっている中、学習塾の存在はより重要なものになってきている。
県内で頑張っている学習塾の取り組みを紹介しながら、今一度、教育について考えてみたい。


 
学習塾の新たな取り組みに期待
  21世紀の日本にふさわしい教育制度を実現しようと、国は教育再生会議を設置して、改革に向けて動き出している。
  そんな教育の現場が大きく変わろうとしつつある今、学習塾の新たな役割が期待されようとしている。少子化、学力低下が叫ばれている中、本当に子供たちの将来を見据えた教育って何だろうか。
  亀山市で私塾・KSK進学塾を経営し、全国学習塾協会副会長でもある伊藤政倫さんに話を伺った。
−学力低下がよく言われていますが。
  結果的にゆとり教育が問題を招いた。勉強の負担を減らすことで児童や生徒は、詰め込み教育から開放されたように見られているが、授業時間も教えられる内容も量も減ったために、鍛えられるべき人が肝心なところで力をつけられていない。代償として、教科書は年々薄くなり、理数科目の内容は30年前の半分以下だ。
  学校が週5日制になって、ゆとりの時間の過ごし方は、果たして活きた時間の使われ方がなされてきたのか…。

検証なしの教育行政
  問題は、現在まで、ゆとり教育について何の検証もされてこなかったこと。我々の常識でいけば、通常会社などで新機軸を打ち出せば、必ず検証がついて回る。そこで改善できなければ、次の検討に入る。しかし、教育にはそれがない。
  ようやく来年度から学力テストによる検証が可能になったが。

学校と塾との連携
−ここに来て、ようやく焦り始めたということでしょうか。
  東京では杉並区についで江東区の公立小中学校で、授業に塾講師が参加するという、従来では考えも及ばない取り組みが、4、5年ほど前に話題になった。学力向上を期待しての塾講師の派遣は、画期的なこと。
  実は昨年夏から、東海3県で初めての試みとして、鈴鹿の県立白子高校で塾講師と教員の協力による特別授業が行われています。民間から採用された大島謙校長の働きかけで3つの塾が申し出を受けて実施されました。
  学校と塾という、今まで相対する同士のコラボレーションが実現するというのは、教育環境が抜き差しならない状況に来つつあるということ。学校と塾の連携で、よりよい地域の教育を実践していければ、結果的にはよいと思う。
−学習塾協会としての何か取り組みは?
  内申書の学校間の格差から来る不具合の問題を学習塾協会が調査、データ化した。それを教育委員会に提出。たまたま県議会にも取り上げられ、内申書の是正の問題として議論もされた。

社会に役立つ人材を
  また、平成20年から入試制度が変わるが、その制度改革をする時にもいろいろな意味で学習塾の意見も採択していく方向で話が進んでいる。意見を取り入れると県教育委員会も議会の中で答弁されていた。教育委員会の動きも変わりつつあり、全国の中でも、三重県は先進的に努力していると実感する。
  ともあれ、子供たちの学力が(よい方向に)変わればよいこと。成果が子供たちに還元されるなら、我々の活動も意味がある。
  仕事で東京に行った時に「亀山って、あのシャープの、世界の亀山工場のある…」と言われることがあるが、本当に世界の亀山といわれるくらい誇れるものなのか、地元の人間として疑問を感じることがある。亀山から、三重から世界に羽ばたくような人材を育成できてこそ、誇れるわが町、わが県なのでは。
  日々、そう願いながら、生徒たちを教え、地域教育に携わっているつもり。
  そういう意味では三重県は、子供たちのために、という思いで塾を運営、教えている多くの先生方がいる。塾に通う児童・生徒から一人でも優秀な人材を世界に羽ばたかせ、世のため、人のために役に立ってもらいたい。
 
 
いい風に吹かれて巣立っていけ、みんな!

安藤塾代表・安藤大作
  地元・伊勢の小中学生や高校生らに「安塾」と愛着を持って呼ばれ、親しまれている学習塾が「安藤塾」。
  塾を開いて以来、止まることなく若者の姿を見つめ続け、手を差し伸べ続け、エールを送り続けてきたのが、同塾の経営者であり、塾長でもある安藤大作さん(37歳)。
  安藤さんが塾を始めたのは16年前。その当時から現在まで、一貫して自分に言い聞かせ、守り通している3つの原則があるという。「認める」、「許す」、「受け入れる」である。「何事においても原因があって結果がある。ある現象に思い悩むとき、その現象をもたらした原因が必ずある。その原因とは思い込みのパターン=Bそれを見つけ、取り除いてあげる。すると良い方向に向かっていくものなんです。それには、3つの原則が必要なんです」と話す安藤さん。日頃、塾生に接する時もこれらの姿勢は変わらない。成績が上位だろうが下位であろうが、安藤先生の目線はいつも同じ位置にある。「塾生はみんな、自分が変わりたくて、変えてほしくて、通ってくるもの。その子らにどんな風を吹かせてあげられるか。それが塾の有り様では」と安藤さんは続ける。
  また、塾で教える講師には、自己に内在する子供心を表に出して塾生に接してほしいという。そして、常に生徒と一緒になって自分をブラッシュアップできる人材であれとも。
  安藤塾では、「勉強を教える」と同時に「勉強で教える」ことこそ大切なこと、という。「塾という限られた時間の中で一緒に過ごすことで、君は愛されている、君はできる、君は認められていることに気づかせてあげたい」。
  安藤さんの中には、茶髪のイマ風の若者然とした風貌からは想像できないピュアな思いがいっぱい詰まっていると実感。
  現在は、全国学習塾協会の三重県協議会の幹事長も務め、塾の事業活動の発展に奮闘努力の日々を送る。多忙なイケメン¥m長の安藤さん。一味違った個性と存在感で学習塾業界を、ぜひとも盛り上げてもらいたい。
 
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