RAKU/2月22日 2面
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Home > バックナンバー > 2007.2.22> 2面

 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【2面】

   
不安だらけの商談3年前に陳列棚に

〈1面から〉
  手作りランチとケーキの店としてオープンした住宅街の喫茶店は、宣伝もせず、口コミで客が訪れた。ラスクは、喫茶店で出していた手作りパンのあまりから生まれた商品だ。人気商品になるきっかけは、「世間話」だった。
  「ショッピングセンターに知り合いの社員さんがいて、立ち話をしている時に、私のラスクをおいてよって言ってみたんです」。
  この「世間話」が、店の重役たちとの面談のチャンスに。南川さんは、ラスクをはじめパンやケーキなど、両手に抱えきれないほどの自信作を持ち込んで食べてもらった。
  「不安だらけだった。でも、自分がどこまでできるのか、やってみたいなあとも思ったんです」。商談は成立。南川さんの手作りラスクが店の陳列棚に並んだのは、3年前の春のことだ。
経営者の顔も
  ショッピングセンターへの出荷を機に、自宅とは別の場所にも工房をかまえ、ラスクを中心とした焼き菓子やパン作りに追われている。今や、三人のパートさんを雇う、「経営者」の顔ももつ。
  インターネットでも販売し、今年1月から、他の県内スーパーから要望があり、ラスクを卸している。
  睡眠時間が3時間とハードな毎日が続くが、南川さんの表情は生き生きとしている。「おいしかったって言ってもらえると、がんばれるんです」。
 
 
卒業作品を披露 津の旭理容美容専門学校

  津市上浜町、旭理容美容専門学校(長谷川雅敏校長)の理・美容科2年生八十一人が、このほど2年間で修得した技術成果を披露する卒業制作に励んだ。 卒業生は1年生らをモデルにして、個性あふれるヘア・メイクや振り袖の着付けなどを披露。会場となった教室では最後に作品の写真撮影=写真=もして、2年間の思い出づくりもした。
  卒業生はメンズモード専攻六人、トータルヘアモード専攻三十二人、ブライダルコーディネーター専攻八人、ヘアメイク専攻二十八人、ビジネスマネジメント専攻七人。午前10時から夕方まで時間を掛けて、それぞれのモデルに2年間の集大成として卒業作品を仕上げた。
  ヘアメイク専攻の卒業作品は、大人っぽいメイクや、かわいいヘアスタイリングなど、どの生徒も自分の個性を見事に表現していた。ブライダルコーディネーター専攻では、互いにモデルなり1時間以上かけて着付けに汗を流した。生徒らは「左右の襟が均等になるよう抜き加減に気を使いました」と完成作品に満足げな表情をしていた。
  卒業式は3月12日(月)。卒業生らは理・美容院やブライダル、エステ関係などへの就職が決まっており、「修得した技術を生かして頑張ります」と早くも意欲に燃えていた。

 
 
自宅アトリエで個展 多気郡大台町の百合智子さん

  今年度の県展洋画部門で優秀賞(教育委員長賞)を受賞した、多気郡大台町の百合智子さん(63)が、2月22日(木)から自宅アトリエで個展を開く。
  百合さんは、公立学校の美術教師として活躍した。現在は、自宅のほか、伊勢市、度会郡で「百合絵画グループ」を主宰。松阪市内の洋画教室でも講師を務めるなど、多くの人に絵画の楽しさを伝え、技術指導している。 県展での受賞は3度目で、松阪市展では審査員も務めていた。一昨年冬に、自宅にアトリエを構えた。今回はアトリエでの初個展となる。
  個展では「スクエアのキャンバスに人物を配置した大胆な発想が見事」と評価された受賞作「女の部屋」をはじめ、昨年度の同展出品作「狐顔の女」などの油絵を中心に30点を展示。「風景」、「花」などテーマごとにまとめたコーナーや優しいパステル画もある。
  百合さんは「気軽に見に来てください。感想を聞かせていただくのが楽しみです」と話している。入場無料。28日(水)まで。
  問い合わせは百合さんTEL0598(82)2167まで。

 
 
時計屋なかの三代目 中野良樹さん 松阪市在住 27歳

 小学生の頃の文集に書いた「将来の夢」は「店の跡継ぎ」。松阪市中町、通称「職人町」に生まれ、職人に憧れて育った。店を昭和初期に創業した祖父の元良さんはその代表格。祖父が削った竹のくずで遊び、部品の穴あけを手伝うのが好きで、ごく自然に「いつかは自分も」という気持ちが生まれたそうだ。
  しかし、高校を卒業した時には時計屋の行く末を危ぶんだ父、良一さん(59)から一般会社への就職を勧められた。その後、店は「アンティーク専門店」へ方向転換。修理依頼も増えたため、昨年会社を辞め、待望の跡継ぎ修行を始めた。

夢広がる 三代目

  父の教えに従い、時計を分解、修理し、組み立て直す。眠っていた時計に命を吹き込み、蘇らせる中野さんは「時計のお医者さんだ」と思う。
  今では掛け時計の修理は任されるようになった。だが、置時計の「天府(掛け時計の振り子に当たる)」という肝心な部分だけはまだ良一さんの専売特許。これをマスターし、腕時計に進むのが当面の目標だ。
  「同じように修行中の同世代の仲間で『跡継ぎの会』を作って、励まし合いたい」。そして、「なくなりつつあるものを守る貴重な存在になりたい」。三代目の夢は広がってゆく。
 
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