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Home > ローカルみえバックナンバー > 2004.9.23 > 1面
 
※掲載内容は取材時によるものです。詳細は各施設、店舗にお問い合せ下さい。

【1面】

人工ふ化ウナギ順調に成長
養殖研究所南勢庁舎が研究
実用化にはまだ課題も

 日本人に馴染み深く、栄養価の高い高級魚として人気の高いウナギ。現在は天然のものは少なくなり、養鰻が盛んに行われ、中国など国外からも輸入されている。養殖ウナギはウナギの稚魚「シラスウナギ」から育てられるが、近年はその漁獲量も減り、養鰻業者にとっては深刻な問題となっている。国内では1960年代からウナギの人工ふ化に取り組んでおり、昨年、度会郡南勢町の水産総合研究センター「養殖研究所」南勢庁舎でウナギの卵からシラスウナギまでの飼育に世界で初めて成功。現在その成長記録を更新している。

体長40cmに成長した人工ふ化ウナギ

 南勢町中津浜浦にある同研究所南勢庁舎は国の独立行政法人機関で、主に海産魚介類の養殖に関する研究と管理を行う施設。研究所前の五ヶ所湾から海水を引き込み、タイやヒラメなど養殖魚を飼育しながら養殖に適したエサの研究、魚の病気や遺伝子、養殖漁場の水質研究などを行っている。

シラスウナギになる前の稚魚。体長は5cmほど。
研究グループ長の田中さん

  同研究所ではウナギの人工ふ化の研究に1992年から本格的に取り組み始めた。6年後の98年にはサメの卵を粉末にしたものが、ふ化後のエサに適していることを突き止め、全長10mmまで成長させることに成功。翌99年には、ふ化後250日以上飼育し、大きいものは全長30mm前後まで成長させた。
  ここまでは比較的順調に研究を進めてきた同研究所だったが、透明な柳の葉のような幼生期の仔魚から養鰻に使用されるシラスウナギへの変態までは困難を極めた。
  そこで同研究所は民間企業と改めてエサの改良に着手。飼育装置と飼育方法も見直し、昨年、念願のシラスウナギに変態させることに世界で初めて成功した。
  「ウナギの人工ふ化にこれだけ時間がかかったのは、ウナギの生態がまだ完全に解明されていないことも原因の一つです」と話す同研究所・生産技術部の田中秀樹繁殖研究グループ長(46)。日本の河川で見られるウナギは、太平洋のマリアナ海溝付近でふ化し、黒潮の潮流に乗ってやって来る。しかし、未だ海でのウナギの産卵の様子や卵も発見されていない。
  現在、同研究所の人工ふ化ウナギは体長約40cmに成長しているが、ここまで成長するウナギはまだ数千匹のうちの数匹。成長のスピードも遅く、コストもかかることから実用化のメドは立っていない。養殖場で育てられるウナギは大半が雄で、人工ふ化用の卵も少ないのが現状だ。

南勢町の同研究所

  「今後、研究が進み、安価で増養殖できるようになれば、実用化の道も開けるでしょう。また、この人工ふ化の研究は、減少傾向にある天然のシラスウナギの保護と、ウナギの生態の完全解明にもつながります」と田中さんは話している。
  同研究所は一般公開も行っている。次回は来年夏の予定。問い合わせは同研究所企画連絡室情報係=電話0599(66)1830=まで。ホームページはhttp://www.nria.affrc.go.jp


感動の「地球のステージ」
10月23日に鈴鹿国際大
県国際交流財団が開催

 三重県国際交流財団は「国際協力の日」(10月6日)にちなみ10月23日(土)、鈴鹿市郡山町の鈴鹿国際大学キャンパスで、難民キャンプで医療活動を続ける医師が自作の歌や演奏で国際協力を訴える「地球のステージ」や国際ボランティア相談などの「国際協力の日フェスティバル」を開催する。会場の鈴鹿国際大学ではこの日、学園祭「NGOサミットin鈴鹿国際大2004」が開かれる。
  「地球のステージ」は、インド、ケニア、スペインなど51カ国の難民キャンプで医療活動を続けている山形県の精神科医師・桑山紀彦さんが、貧困や紛争地域の子供たちの明るくたくましい姿をスライドで映写しながら、自作の歌をギターで弾き語りを行う「コンサートステージ」。
  ステージを見た人が、この感動を他の人にも分かち合いたいと、次の開催を企画するケースが多く、1996年1月の第1回公演から今年3月末までに700回の公演を数えている。
  桑山さんはこれまでAMDA(アジア医師連絡協議会)、JEN(日本緊急救援NGO)、地元のIVY(国際ボランティアセンター山形)に所蔵して活動。現在はNPO法人「地球のステージ」代表理事として活躍している。
  当日は午後3時、同大学G棟1階、国際文化ホールで開演する。入場無料、自由席、収容人員250人。国際ボランティア相談コーナーは24日も開設する。問い合わせは同財団=059(223)5006=まで。



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