|
9月1日は「防災の日」。三重県下各地でも大地震に備えた防災訓練が行われる。県では今年度から地域で防災の民間リーダーとなる「みえ防災コーディネーター」の育成講座も開講しており、地域で連携し地域の安全を守る「共助」の考え方を防災の要として押し進めている。受講者も大勢申し込みがあり予想を上回る好評ぶりで、復旧・復興活動を支援・指導するための知識・技能を持った「防災コーディネーター」の育成へ始動している。しかし、まだまだ地域ぐるみの防災対策、「共助」の精神が県民の間に浸透していないのが現実。それに憂いを感じている防災士・岡田恭孝さん(56)は阪神・淡路大震災の教訓から、まず人命を救ったのは『地域の共助』であったことを強調しており、地域の中で防災知識を持つ技能者の必要性を唱えている。そして「どしどし防災講習会を開催したい」と講師を買って出ており、「共助」の精神の大切さを訴えている。
 |
今年の県総合防災訓練は4日午前9時から、石油コンビナート群を背景にした四日市市中央緑地を会場に震度6弱の地震を想定して実施する。特に住民や自主防災組織の災害初期活動を重視した訓練として展開する。県民の安全を最重点課題にして昨年3月に策定した三重地震対策アクションプログラムで強調している「共助」を前面に出した訓練でもある。
「みえ防災コーディネーター育成講座」は、地域防災の指導的な役割を担う人材育成と、地域防災力のアップが狙いだ。「共助」を推進するため5月から11月までに連続13回の講座を開く。当初、50人規模での講座として予定していたが、応募が約150人と多かったことから適格者88人の受講生で進めている。講座を2回休むと資格を取り消す厳しい受講条件で始めており、防災コーディネーターの重要性・必要性を訴えながら育成に取り組んでいる。防災コーディネーター養成講座を履行すると、日本防災士機構が認定する防災士認定資格取得試験の受験資格が与えられる。
一方、民間人の岡田さんは津市東古河町で防災器機などを開発・販売する京友システックの社長でもある。普段から「防災は地域共助が最も重要」を持論に、地震の際に電気を自動的に遮断する機能付き家庭用コンセント「ルモマ」などを商品化している。ハード面だけでなくソフト面でも積極的で今年6月、まだ数が少ない防災士の認定を取った。地域の中で減災と防災力向上へ活動していく意識・知識・技能を持った人として認められた。
要請があれば各地の防災講師に赴いている。6月24日には東京で開かれた都市防災研究会の勉強会の講師も引き受け、阪神・淡路大震災で発生した初めの火災が通電火災であったことなどを挙げて、防災対策について講演した。
また電気技術専門誌「電気と工事」(オーム社出版)の9月号に「防災・防火対策から見た電気火災防止用器具の種類と機能」と題した研究論文も発表。電気火災の種類を大きく地震時に発生する出火、通常時に発生する出火、器具の不良による出火に分類し、いずれも出火原因は電気に起因することを述べ、その対策の重要性を示している。
岡田さんは、防災士としての任務を「まず自分の命を守り、続いて地域の人たちの救助に回る・助ける側に立つことである」と強調。そして「防災は地域共助が根幹であることを今後も人々に訴え続けていきたい」と使命感に燃えている。岡田さんへの連絡は京友システック=電話059(226)8826=まで。
|