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中心市街地の空洞化が全国的な規模で進むなか、伊勢市宮町の高柳商店街も例外ではない。しかし、同商店街は行政と協力し、高齢者や障害者にもやさしい「ユニバーサルデザインのまちづくり」に数年前から取り組み、「まちかど博物館」の設置、チャレンジショップ事業などで商店街に訪れる人も増え、にぎわいを取り戻しつつある。今月4日には商店街としては全国初の障害者就業・生活支援センター「ブレス」(生命・呼吸・息継ぎの意味)もオープンした。
参宮街道沿いの商業地として古くから発展し、昭和30年代までは同市の広域型中心商店街として繁栄してきた同商店街だが、その後の自動車社会への変遷、郊外への大型店舗の出店など、時代の流れとともに衰退してしまった。この現状を打破するため同商店街は、立体駐車場の建設、マンションの誘致、インターネットショッピング事業、また毎年夏に多くの屋台が建ち並ぶイベント「高柳の夜店」を続けるなど、様々な取り組みを行っており、今月4日には、同商店街内に障害者の就業・生活の相談支援を行うセンターがオープンした。
同施設は国の厚生労働省職業安定局と県、市の委託で、同市辻久留の社会福祉法人三重済美学院が管理運営を行う。他の市町村の「障害者就業・生活支援センター」は社会福祉協議会などに併設されるのが一般的だが、商店街に開設されるのは全国初の試み。
同センター長兼ケアマネージャーの山下祥子さんは「商店街の中での相談窓口を開設することにより、在宅の障害者もより気軽に足を運んでいただけると思います。当学院の障害者が同商店街を訪れる時には、商店街の皆さんが温かく迎えてくれました。安心してこの商店街で相談支援活動を行っていけると思います」と語る。
山下さんの言葉通り、同商店街は現在「ユニバーサルデザインのまちづくり」に取り組んでおり、昨年7月には商店街内としては全国で4番目の高齢者向けケアセンターの開店、また、今月から各店舗の店先にその取り組みをアピールする看板の提示、同商店街内公園のトイレのバリアフリー化、商店街駐車場の車イス専用スペースの設置などを行った。
「こうした取り組みにより、商店街を訪れる人は少しずつ増えています。年齢や障害を問わず、誰でも気軽に利用できる商店街を目指しています」と同商店街協同組合理事長の橘正志さんは語る。今後は障害者の雇用先として、同商店街にペットボトル回収などを行う「エコステーション」設置も検討するなど、環境面にも力を入れていく予定だという。
「ブレス」への問い合わせは=電話0596(20)6525、同商店街組合への問い合わせは=0596(28)1101=まで。
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