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一志郡嬉野町の中川駅周辺の様相がここ数年で一変した。主な要因は、平成2年からこの地域で行われてきた土地区画整理事業。一般住宅やアパート、マンションなどが建ち並び、人口増を見越して早くから大型店のユーストアやコメリなどが次々とオープン。歯科、内科、耳鼻咽喉科なども開院、平成12年には県道の近鉄線踏切のアンダー化が完成、今年1月には近鉄伊勢中川駅も新築され、一昔前の田園風景は消え、「街」に生まれ変わった。
中川駅周辺土地区画整理事業は、近鉄線の名古屋、大阪、伊勢志摩の分岐点として交通の要衝でありながら田園地帯だったこの地域を活性化させるため、町主導で地権者170人が集まって嬉野町中川駅周辺土地区画整理組合(安保静雄理事長)を結成。約51ヘクタールの土地を住宅地や商業地に造成した。
現在までに一般住宅133軒、共同住宅60軒、店舗38軒、病院6軒、駐車場34軒の計271軒の土地が売れている。同町の人口も、平成12年の1万7884人から今年6月末現在1万9174人とわずか4年で一挙に1290人も増えている。
今年1月に完成した近鉄伊勢中川駅は、駅東西を地下連絡道で結び、改札口も地下に設置。駅舎は2階建てで、周囲からあまり目立たないが、水色のガラス屋根のシェルターが美しいデザイン。バリアフリー機能にも配慮され、車いすやベビーカーでもゆったり乗れるエレベーターが設置されている。
県道嬉野津線の近鉄線踏切は、朝夕に交通渋滞が起きていたが平成12年度に、線路の下を通るアンダーパスが完成。松阪北部の方の人は、買い物や旅行に出かける際には、嬉野町に来ることが多くなっているという。
この地域の土地区画整理事業を担当する嬉野町役場農林建設部建設課都市計画室の前田昭明室長は「平成11年のユーストアのオープンが一つの転機だった。その後、いろいろな商店、病院ができ、道路も改良された。中川駅に東側乗降口ができたのも土地分譲促進に影響しているのでは」と話す。
この春には駅前に10階建て57戸のマンションが完成、すでに完売している。この地域の事情に詳しい不動産業者の話によると「中川駅が改装され名古屋、大阪、志摩地方に行くのに便利になり、商業施設も充実してきたのが好調な売れ行きの要因。この地域に新しく移り住んでいるのは、松阪や伊勢、一志の山間部の人が多い」という。
3年前に中川駅前にオープンした喫茶店「Ys cafe屋」の辰巳和也さん(29)は「お客さんが徐々に増えています。駅前がますます発展して商売に良い影響があればと期待しています」と話している。
同組合の土地分譲は約6割が売約済みで、さらに土地分譲を受け付けている。問い合わせは同組合=電話0598(42)2532=まで。 |