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乳幼児期の歯科保健と育児・健康教育の充実策として津市は今年度から「2歳児歯科教室」を始めた。虫歯の罹患率を抑えるために2歳児期での口腔衛生指導の大切さを強調する津・安芸歯科医師会(橋本敏会長)では5年前から、「2歳児歯科健診」の実現に向けた活動に取り組んでおり、昨秋開かれた近藤康雄津市長との懇談会でも、その実現に向けた要望書を提出して活動に拍車をかけている。ちょうど今回の「2歳児歯科教室」のスタートは、行政と民間の歯科医師会が目指す乳幼児期の健康施策の接点となっており、更に軌を一にした取り組みとして進展させれば、「近い将来には2歳児歯科健診の実現に繋がるのでは」などと早くも関係者から期待感が寄せられている。
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津市の「2歳児歯科教室」は5月6日に市保健センターで1回目を開催。参加対象は2歳3カ月〜2歳8カ月の幼児と保護者。定員25組のところを21組が応募、15組の親子が参加した。教室では歯科衛生士が「虫歯予防のポイント」について、実際にブラッシング指導をしたり、個々の相談も受けながら進めた。中でも2歳児期での虫歯予防の重要性を強調。この時期に幼児の虫歯の罹患率が飛躍的に高まることや、生活習慣と虫歯の関係、母子感染などを取り上げて母親を指導した。参加者からは「ポイントを聞かせてもらい虫歯予防の大切さがよく分かりました」などと好評だった。今年度は8月、11月、来年2月にも開く予定。
この教室は12年度から5カ年計画で進めている津市児童育成計画「エンゼルプラン」の一環。計画では『子どもがいきいきと輝く、ゆたかなまちづくり』を基本理念に、家庭での子育て支援と子どもの健全育成を図る指針を定めている。
一方、津・安芸歯科医師会では学術委員会が主体となって、5年前から2歳児歯科健診の重要性を研究。既に市が実施している1歳6カ月と3歳の歯科健診だけでは、幼児の虫歯が防げないことを統計で証明している。平成13年の虫歯統計によると、津市の罹患率は1歳半で2・16%だったのが3歳の時には26・53%まで大幅に増加していることが分かっている。安芸郡内では5・73%から41・18%まで激増している。このため、歯科医師会では特に中間の2歳児の時に飛躍的に虫歯に罹患することから、その時期での虫歯健診を通した予防措置が重要であることを訴え、「2歳児歯科健診」の実施を市に要望している。
15年10月に近藤市長を囲んで開かれた「三師会」の席で、橋本会長が要望書を提出したのもその一つ。
三師会は医師会、歯科医師会、薬剤師会の代表と市長との懇談会。橋本会長は市長に直接「2歳児の健康診査を各歯科医院への来院型の健康診査、口腔衛生指導として実施し、その補助を行政にお願いします」と訴えている。
全国的には東京の国立市などで既に、行政が主体となって2歳児歯科健診が実施されており、虫歯予防に大きな成果を挙げている。津・安芸歯科医師会では今年度から始まった市の「2歳児歯科教室」を契機に、更に行政が主体となった「2歳児歯科健診」の実現へ運動の機運を盛り上げていきたいとしている。
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