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桜の花も咲き、ポカポカ陽気のうららかな季節がやってきた。暖かくなると心弾み、自然と体も動かしたくなるもの。そこで今回は、まだ一般的にはあまり知られていないニュースポーツに焦点をあててみた。愛好家たちは一様に「健康のために手軽に始められるスポーツと考えて選んだ。しかし今は、純粋に体を動かしたり、競技すること自体が楽しくて参加している」という。一度チャレンジしてみてはいかが?
晴れた青空に弧を描く円盤
三重県ディスクゴルフ協会
四日市市の中央緑地公園内の鉄製リングを目がけて、「三重県ディスクゴルフ協会」(稲葉昌人代表)のメンバーたちの手から、直径15aほどの小さなフリスビーが放たれた。オレンジや白、青のカラフルな”円盤“が晴れわたった空の下で弧を描く。行き先に一喜一憂し、歓声が辺りに広がった。
ディスクゴルフは60年ほど前にアメリカで誕生したスポーツ。ルールはゴルフと大差ない。鉄製のリングを目がけてフリスビーを素手で投げ、より少ない投数でゴールに入った人の勝利。横手や上手、下手など投げ方は自由で、フリスビーを転がして距離を稼ぐのも構わない。
大会では18ホールをまわり、その合計投数の少なさを競う。ゴルフのドライバーやアプローチ、パターなどと同様に、距離やコントロールの精度、曲がり方などにそれぞれ特徴を持つディスクが50種類以上もある。プレイヤーには個々の力量や風向きなどのコンディションに応じて、これらを巧みに使い分ける能力が求められる。
ゲームの面白さだけでなく、初心者や中高年層に易しいレクリエーションとしての一面も備え持つ。健康づくりや友達づくり、趣味の一環など、個々により目的は様々。
同協会は約5年前にディスクゴルフの推進普及を目的に設立された。同公園で毎月第4土曜日と、三雲町の雲出川河川敷公園で不定期に活動を行う。約60人いるメンバーは、小学生から70代までと幅広い。
毎月ご夫婦と娘さんの3人で伊勢から練習に参加するという木場喜美子さん(59)は「自然に触れながら散歩する感覚の延長で楽しんでいます」と笑顔で話している。
また、大学時代から数えてフリスビー歴20年近くになるという同メンバーの坂井美毅さん(37)は「お金がかからずストレス発散できるなど良い事ずくめ。”生涯スポーツ“として楽しめますので、是非とも参加して楽しさを味わって頂けたら」と呼びかける。問い合わせは坂井さん=電話090(1475)2799=まで。
手軽さとゲーム性の高さが好評
四日市市八郷地区タスポニークラブ
四日市市は市内各地区に18クラブ、約140人の参加者を有する、県内で最もタスポニーが盛んな先進地域。同市八郷地区のタスポニークラブ(早川一巳代表)は、毎週金曜の夜に同市朝明中学校体育館などで練習を開く。訪ねて話を聞いた。
タスポニーは21年前に名古屋市で考案されたニュースポーツ。高さ70aのネットを挟んで、直径17a、重さ50cほどの柔らかいスポンジボールを素手で打ち合う。テニスのルールに極めて近く、いたって簡単。慣れてくると、普通にレシーブするだけでなく、フェイントやロブで相手を揺さぶったり、ネット際に落としたりなどゲーム性も強まる。
体に当たっても痛くなく、怪我の心配も少ない。また、長く運動から遠ざかっていた中高年や非力な女性など誰もが、わずかな力で手軽に楽しめるところが魅力。ネットとボール、少し広い場所があればいつでもできる利便性も、人気に一役買っている。
メンバーは15人ほどで、近くから通う人がほとんど。ほぼ男女均等に、10代、20代の若者から60代の年配者までが幅広く参加する。練習や試合などを異世代同士で行うこともしばしばで、メンバーは夢中でボールを追い駆け、心地よい汗を流している。各コートでわっと歓声も上がるなど、終始盛り上がっていた。
「健康づくりや体力増強、趣味の一環などメンバーの目的は様々。しかし練習風景などを見ていると、皆さん純粋にタスポニーの面白さにのめりこみ、楽しんでいるようです」と早川さんは顔をほころばせた。
三重県タスポニー協会の事務局長・森哲夫さんもまた、「運動不足の解消などで歩いたりジョギングする人も多いですが、飽きやすいのが難点。その点タスポニーは、誰でも手軽に始められるうえ、ゲーム感覚も備えたスポーツ。若い方もそうですが、特に中高年層に是非ともチャレンジしてもらい、楽しさを実感して頂けたら」と参加を呼びかけている。
問い合わせは森さん=電話090(4794)9963=まで。
”滑る石“に視線が飛び交う
久居ユニカールクラブ
毎週水曜の夜に久居市総合体育館で活動を行う「久居ユニカールクラブ」(梅木義雄代表)。勢いよくマットの上を滑る青と黄色のストーンに参加者の視線が集中する。一投ごとにプレーヤーたちの拍手や歓声、ため息などが飛び交った。各チームは、次の投球者に戦術を授けたりしあっていた。
ユニカールは25年ほど前にスウェーデンでカーリングのシーズンオフ用にと考案されたスポーツ。氷上に関わらず世界中のどこでもカーリングが楽しめることを表した「ユニバーサルカーリング」を略し、ユニカールと名付けられた。
ルールはカーリングとほとんど変わらない。専用マットの上に立ち、約8r離れたセンターサークルを目がけてストーンのグリップから手を放す。各チームが交替で投球し、相手チームのストーンを弾き飛ばしたりして有利に展開できるよう図る。最終的にストーンをより中央に近づけたチームが勝利を得る。
3年半ほど前に同市レクリエーション協会が行ったユニカール講習会を、梅木さんたちが受講。関心を深めたことがきっかけでクラブを結成。メンバーは20人ほどで、20代から60代までの若者や主婦、高齢者などが集まる。
手馴れた人も初心者も入り混じって、ともにゲームを楽しんでいた。しかし初めての人には、前後の腕の振りや足下での離す位置を一定にしないとストーンがスッと綺麗に滑らない。力加減や左右のコントールも意外と難しい。相手が次に狙いにくくするための布石を打つなど、チームプレイも重要な奥の深いスポーツ。
ユニカール歴3年半になる横山修治さん(67)は「1ゲーム当たり約15分と短時間。さらにパワーをほとんど要しない、簡単なルールなど、初心者の方でも気軽に参加できるスポーツです。ユニカール自体を知らない人がまだ大半なので、広く認知してもらえるよう知名度を上げていきたい」と話す。同クラブは、同市内の小中学校の依頼で、生徒やその家族を対象とした講習会を定期的に開いている。問い合わせは横山さん=電話059(256)1581=まで。
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